女子格闘技の若きエースが激白! 父の教育は「相当ぶっ飛んでいました」
物議を醸した「ノーサイド問題」の本音と今後の目標
――少し試合の話から離れますけど、今ご自身のYouTubeチャンネルを開設されていますね。
浅倉 自粛期間中は、自分が出る場所が少なくなってしまうので、やっていて良かったなと思いました。ファンの方に忘れられないように。自分を発信できたのでそこは良かったかなと思います。
――ほのぼの系の内容が多い気がするんですけど、それは狙いがあって?
浅倉 別に狙ってないんですけど、自分の素が出ちゃっている感じです(笑)。
――現在、130万人のチャンネル登録数を持っている朝倉未来選手のチャンネルにも出ていますけど、どんな反響があるものですか?
浅倉 今まで2回出させてもらったんですけど、反響は凄かったです。全然、違いました。
――他に、この人は存在感があるなと思った方はいますか?
浅倉 RENAさんを初めて見た時とかオーラあるなって思いました。未来選手とはまた違うオーラですけど、凄いなって思いました。
――2回目の試合(2018年7月29日、さいたまスーパーアリーナ)後には、いわゆる「ノーサイド問題」があったじゃないですか。(※試合前にはお互いに辛らつに言い合ったものの、試合後には笑ってツーショット写真に収まっていたことが物議を醸した)
浅倉 あー、懐かしい!
――あれを最初に見た時に、「せっかく盛り上がったのに、なぜこんなことをするんだ!?」と思ったんですけど、その後も試合後にはそれを続けたじゃないですか。
浅倉 それは、自分としてはそこだけは貫きたくて。いくら周りに言われようが、自分の気持ちは嘘じゃないから。それを、なんでみんなにとやかく言われなきゃいけないんだろうって不思議でしたね。もしかしたら周りから見たら気に食わなかったり、なんだこれと思ったかもしれないけど、それでも自分の問題じゃないですか。自分からしたら別に悪いことはしてないし、何がいけなかったのかなって。みんなに何か言われたからってその姿勢を変えたくはなかったです。
――今後の目標を教えてください。
浅倉 もちろんタイトルは狙いに行きたいなって。ハム・ソヒ選手が今はベルトを持っているんですけど、そこに向かって、ベルトをかける試合に挑戦できれば。
――とはいえ、カンナ選手はハム・ソヒ選手が勝った浜崎朱加選手に負けています(2018年大みそ日、さいたまスーパーアリーナ)。リベンジしたいですよね?
浅倉 周りからは「リベンジしてほしい」「勝ってほしい」って言われることもあるんですけど、そんな簡単じゃないんだよなーって正直、思っています。それだけ浜崎選手は強いし、経験の差も全然あるし。今も簡単に「勝てます」って言える選手ではないんですけど、どこかで挑戦はしていきたいな。だから今はただただ強くなりたい。それだけです。
――最後にRIZINが今、目標金額5000万円のクラファンを実施して資金調達しようとしています。カンナ選手もツイッターで支援を呼びかけていました。
浅倉 自分もたくさんRIZINで試合をさせてもらって成長できたと思うので、ここは1人ひとりの、それが小さな力でも集まればそれが大きな力になると思うので、是非皆さんにも協力していただいて。こんな時期だからこそ、格闘技をもっともっと盛り上げていければいいなって思います。
□浅倉カンナ(あさくら・かんな)1997年10月12日、千葉県出身。「キン肉マン」好きで「超人」になることに憧れたスポーツマンの父親に幼少期からスパルタで鍛えられ、レスリングを学ぶ。中学時代には国際大会で優勝。17歳の女子高生時代に総合格闘技のリングでプロデビューを果たす。2016年12月にRIZINデビューを飾るものの、初戦は惜しくも判定負け。17年大みそ日、女子スーパーアトム級GPではRENAを破り優勝。翌年夏の再戦にも勝利した。18年大みそ日には浜崎朱加に惜敗。昨年は山本美憂にも敗れ、捲土重来を期す。158センチ、49キロ。