格闘家の朝倉未来が発起人となり、芸能事務所「ASOBI SYSTEM」とABEMAの共同で行っているアイドルオーディション番組『Dark Idol』。6月から始まった選考もいよいよ大詰めになっている。合宿審査を通過し最終審査へ進む9人にENCOUNTはインタビュー、全9回に渡り連載していく。第4回は合宿審査で大きな順位変動を経験した深山奈優さん。

　同番組は挫折や葛藤をもつ女性のセカンドチャンスを応援し、女性が人生を自らの手で
変える瞬間を見届ける、“アイドル”の概念を覆す新しいかたちのアイドルオーディション番組。

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――3rd stageでは喧嘩が勃発したCUTEチームの中にいました。当時どのように感じていましたか。

「時間が本当にない中で喧嘩してる場合じゃないし、早く解決をしないとという気持ちで焦っていました。私自身、人生で喧嘩をしたこともなければ、怒る感情すら知らなかったポジティブ人間なので、喧嘩中は特に何も発言をすることができなかったんですけど、あまりにも理解してもらえない状況だったり、それぞれのこのオーディションにかける思いが強すぎて、みんなの気持ちを理解すると同時に、グループとして今後やっていけるのかなという不安や、初めて怒る感情を知った瞬間にもなりました。

　すごく可愛い曲だったので10日間の期間限定グループだとしても『グループとして可愛い曲に合わせて可愛くそろえよう』という5人と『個人の審査だから個人でアピールしよう』というまゆちゃんの意見で別れて、戦い方はみんなそれぞれ違うし、このオーディションにかける想いが熱い分、思いっきりぶつかりましたね。10日間で口内炎3つできるくらい、この期間でかなりメンタルと精神が鍛えられましたね！」

――合宿審査では最初の審査から大きく順位を落とす一幕もありました。どんな心境でしたか。

「1st stageファーストランキング2位、セカンドステージ グループ審査2位、3rd stage アイドルフェス審査勝利と全てありがたいことに好成績で勝ち進んでいく中で、合宿の初めの個人審査で1位をいただけた時は『努力が報われた』と思ったのですが、その後の中間、最終順位が8位と一気に合格ギリギリのラインまで下がってしまって、正直めちゃくちゃ悔しかったですし焦っていました。

　中間テストで8位という自分の順位を見た時は『すぐに1位を取り戻してやる！！』という気持ちにもなりましたし、先生方にどこを直したらもっと良くなるのか、1位を取り戻せるのか、すぐにアドバイスを聞きにいき、『鏡を見てもっと研究する』ということや『安定しすぎているから、壁を破りつつ落ち着いてパフォーマンスをすれば大丈夫』という課題をいただいたので3日目も朝まで研究を続けました！

　最後のステージは思いっきり『深山奈優』という存在を見せつけるぞ！！という気持ちで挑みました。ノーミスで完璧にステージを楽しむことができたので上位を狙えるという自信があったのですが、最後までなかなか名前が呼ばれず『まだか！　まだか！』と、どんどん顔が曇っていきました。最後の評価コメントでガヒ先生に『奈優ちゃんしか目がいかなかった』という評価をいただき、1位を取り返すことができなかったとしても頑張ってよかったなと安心しました」

――今後どのように戦っていきますか。

「全てのステージで勝ち進んできたと同時に、勝ち進むことで自分に自信を得ることができたので、最強な候補生が多く残っている中、私は私らしく、ブレずに戦っていきたいと思います！！」

――今回のオーディションで自分がひと皮むけたと思う瞬間について教えてください。

「自分の意見をきちんと相手に伝えるということですね。今までの私は、周りの意見に共感し、遠慮して発言しないことも多かったんですけどCuteチームの喧嘩事件があったおかげで、もっと強くなってどんどん発言していこうという気持ちになりました。気持ちの面で『深山奈優』がパワーアップし、ひと皮むけて合宿に挑むことができたので、個人審査が始まる時に1番に手を挙げて積極性を褒めていただけた時は本当にうれしかったです！！」

――これまでのアイドルオーディションとは違い、アイドル好きだけではないさまざまな視聴者がオーディションを見ていたと思います。この番組を通して伝えたいことは何ですか。

「私もアイドルオーディションが大好きで、ほぼ全てのオーディション番組を見てきたのですが、視聴者側だった私もオーディションに参加する側となると、思った以上に本当に大変なことばかりでした。ダークアイドルオーディションは特に前代未聞で普通のオーディションとは違うことが多くあったので、視聴者の皆さんもびっくりすることが多くあったと思います。私たちもびっくりすることばかりでした（笑）。

　普通のオーディションじゃないからこそさまざまなジャンルの方々に見ていただけて色々なご意見も拝見しました。このオーディションはセカンドチャンスがコンセプトなので参加者全員、が後がなく本気です。そうでなきゃ、わざわざ黒歴史や自分が言いたくないことを晒してまで参加しません。このコンセプトだからこそさまざまなジャンルの方々に幅広く見ていただけて、より多くの皆さんに私たちが挑戦する姿を見て 何かを始める一歩や勇気、パワーが届いていたらすごくうれしいなと思います」

――ラストへ向けての意気込みをお願いいたします。

「ついにここまできました！！　応募が始まった半年前から今日までこのオーディションのことだけを考え、合格を勝ち取るために走り続けてきました。毎日筋トレをしたり体力づくりをしたり、通ったことがないダンスレッスンや、ボイトレにも通いどんな課題が来てもいいように準備してきたので、後は自信を持って挑むのみです。

　約10年間の芸能活動の中で失いかけていた『夢』をかなえて、挑戦し続ければ必ず報われることを証明したいですし、辛いことも笑顔で乗り越えてきた私だからこそ、皆さんが辛い時、パッと光をさせる、パワーを届けられるアイドルになりたいです。絶対に合格を勝ち取ります！！！　番組や、このオーディションに挑戦した全ての候補生、そして深山奈優の応援をよろしくお願い致します！」