格闘家の朝倉未来が発起人となり、芸能事務所「ASOBI SYSTEM」とABEMAの共同で行っているアイドルオーディション番組『Dark Idol』。6月から始まった選考もいよいよ大詰めになっている。合宿審査を通過し最終審査へ進む9人にENCOUNTはインタビュー、全9回に渡り連載していく。第3回は合宿審査で急成長を遂げた一条カオリさん。

　同番組は挫折や葛藤をもつ女性のセカンドチャンスを応援し、女性が人生を自らの手で
変える瞬間を見届ける、“アイドル”の概念を覆す新しいかたちのアイドルオーディション番組。

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――合宿で「急成長した」と講師の方々もおっしゃってました。合宿2日目まで、うまくいかなかった理由は何だったのでしょうか。

「私はダンスの経験が浅く、さらに歌とダンスの元々の実力が低いので、振り入れ時点で苦戦していました。振りを覚えたとしてもその振りの魅せ方が上手ではなく、ぎこちなかったり、数回踊っただけではすぐ身体に染みつかなく、上手な子たちとの実力の差に焦ったりもしました。中身が強みで挑んだ私は、本当は辛い時にみんなを助けたり支えたり鼓舞したりしたい性格であり、辛い時こそ笑顔で、という思考でしたが、この時は自分のことに精一杯で余裕がなく、むしろ足を引っ張っていたり、笑顔を見せる余裕もなく、大ピンチでメンタル面でも心が折れかけていて、実力も中身の面でも、何も自分の良さを発揮できていなく、全てがうまくいってなかったです」

――今回のオーディションで自分がひと皮むけたと思う瞬間について教えてください。

「ステージに立った瞬間と、順位を言われた瞬間です。初日とかは、ずっと不安しかなくて不安100％でしたが、自分の中で不安な気持ちを持ってステージには立ちたくなく、本番までに最大限の準備をしました。いざ、ステージに立ちリハーサルをし、その時点で不安なくステージを楽しめれたこと、先生方の、表情、そして『ファイティン！』と個人的にお声がけいただき、本番での自分のパート後の（先生方の）『フーー！！』の叫び声を聴いて、成長できたのかなと思いました。そして順位が呼ばれ、受かるとしてもギリギリの8位かなと思っていたので、まさかの6位で予想もしていなく、結果としても残せたので、この2つの瞬間がひと皮むけた瞬間かなと思います」

――かなり厳しい合宿審査でどんな成長をできましたか。

「実力面は、ダンスがボロボロだったので本番では3日間の成長を見せられたのかなと思います。そして実力以上にステージに立ってパフォーマンスした時に、見てる人の心をどれだけ動かせるかが大事だな、と元々思っていましたが、より思えた事と、厳しいのは覚悟していたので、どんなにピンチな時でも自分次第で変われる、ということをこの合宿を通して証明できたのが成長かなと思います」

――これまでのアイドルオーディションとは違い、アイドル好きだけではないさまざまな視聴者がオーディションを見ていたと思います。この番組を通して伝えたいことは何ですか。

「まず、ご視聴してくださりありがとうございます。アイドルは歌とダンスが必須なのに、私は歌もダンスも元々の実力がありません。むしろ下手くそです。学生時代はスポーツをやっており、髪型はほぼ坊主、肌も黒く、美容は一切していないという、アイドルとは真逆な人生を歩んでいました。そんな真逆な人生だったけど、“夢をかなえたい”という強い想いがあり、挑戦しました。

　皆様に伝えたいことは、夢があるけど、『不得意だから』『年齢的に手遅れ』『自信がない』等で一歩踏み出せずにいたり諦めかけていたり、私と同じ境遇の方がいたら、この番組を通して、勇気や自信を持って欲しいなと思います。私は、いつ死んでも後悔しない人生を選択をするようにしています。人は自分次第でいくらでも変われるし、いつでも挑戦できます。皆さんに後悔しない人生を送って欲しいし、それぞれの幸せをつかみ取って欲しいです。何目線だよ、と思われるかもしれませんが、私は世界中のみんなに幸せになって欲しいだけです。皆さんの人生に幸あれ。ラブアンドピース」

――ラストへ向けての意気込みをお願いいたします。

「どんな最終審査になるかまだ分からないですが、合格するまでが私のこのオーディションのストーリーだと思います。気持ちと根性だけで這い上がってきた、大逆転ストーリーを実現できるよう、気持ちで負けぬよう、後悔しないよう、自分らしく、最善尽くします」