NHK中国籍スタッフ、靖国神社巡るニュースでも過激発言「軍国主義、死ね」…「NHKは全てが後手後手」の指摘

NHK広報局は25日、今月19日に同局が放送したラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍外部スタッフの原稿にない発言について、「翻訳の一部が欠落していた」とし、新たな発表をした。靖国神社を巡る報道の中で「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」とするもので、NHKに対しては「調査が甘い」などと批判の声が高まっている。

NHK【写真:ENCOUNT編集部】
NHK【写真:ENCOUNT編集部】

新たな発表

 NHK広報局は25日、今月19日に同局が放送したラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍外部スタッフの原稿にない発言について、「翻訳の一部が欠落していた」とし、新たな発表をした。靖国神社を巡る報道の中で「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」とするもので、NHKに対しては「調査が甘い」などと批判の声が高まっている。

 NHK広報局の発表は以下の通り。

「NHKラジオ国際放送での中国籍の外部スタッフによる発言について 8月22日に公表した中国籍の外部スタッフの発言内容について、翻訳の内容が一部欠落していました。以下の二点について確認が不十分でした。改めてお詫び申し上げます。 正確には以下の通りです」

(1)「釣魚島と付属の島は古来から中国の領土です。NHKの歴史修正主義宣伝とプロフェッショナルではない業務に抗議します」(中国語) 「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」(英語)

※中国語での発言内容には以下の通り、「宣伝」という単語がありましたが、日本語に翻訳する際に確認が不十分でした

(2)また、外部スタッフはこの発言の前に「靖国神社で落書きが見つかった」というニュースを伝えた際、原稿にはない「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という文言を一方的に加えて放送していました。

 今回の新たな発表について、国民民主党の玉木雄一郎代表は26日にXを更新し、「NHKから訂正が来た」と今回の発表文を受け取ったことを報告。その上で「NHKの調査は甘く、全てが後手後手に見える」と厳しく指摘した。

 22日の発表によると、このスタッフはNHKの関連団体と業務委託契約を結び、2002年からNHKの業務を担当していた。発言を重く見たNHKは同団体を通じて本人に厳重に抗議の上、契約を解除。今後、損害賠償請求も行い、刑事告訴の検討も含め「厳正に対処していく」としていた。また、問題の発言は、19日のNHK短波ラジオと衛星ラジオの国際放送、ラジオ第2放送(午後1時1分~1時15分)まで伝えた中国語ニュース番組の中で、中国籍の40代男性スタッフが「靖国神社で落書きが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査している」というニュースを伝えた後だったとしている。

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