少年忍者・内村颯太、復帰後初のライブ「見守っていてくれてありがとう」 ファン、歓声で迎える
ジュニアの少年忍者が22日、TOKYO DOME CITY HALLで「少年忍者 LIVE 『PASSION!! ~忍 in the Summer 2024~』」を開催した。21人の大型グループであることを生かしたパフォーマンスで、ファンと夏の思い出を作り上げた。
全27公演で約6万2000人を動員
ジュニアの少年忍者が22日、TOKYO DOME CITY HALLで「少年忍者 LIVE 『PASSION!! ~忍 in the Summer 2024~』」を開催した。21人の大型グループであることを生かしたパフォーマンスで、ファンと夏の思い出を作り上げた。(取材・文=水谷賀奈子)
本公演は、2020年8月の『Summer Paradise 2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂』以来、4年ぶりのTOKYO DOME CITY HALL公演で、有観客では初の単独公演となった。グループの代名詞である“PASSION”をテーマに、少年忍者の21人とバックにつくジュニア24人の総勢45人の“PASSION”が感じられるステージとなっている。動員数は9月1日までの全27公演で、約6万2000人と見込まれている。
開演時間の午後1時になると照明が暗くなり、スクリーンには過去のライブ映像が流れる。メンバーの川崎星輝、ヴァサイェガ渉、青木滉平、織山尚大が主となって考案した「制服っぽさ」をイメージした白・水色・シルバー・ピンクと明るい色の入ったジャケット衣装で21人全員が登場し、新曲『Na Na Na』を披露。誰でもまねしやすい“Nマーク”が特徴的なダンスナンバーだ。
ステージ横いっぱいに広がったスクリーンのみというシンプルなステージ構成だが、続く『Beat Line(Hey! Say! JUMP)』『Merry Very Go Round』などでは、21人による息のあったラインダンスやフォーメーション移動、客席に降りてファンとジャンケンをしたり、ファンの頭をポンポンしたりと触れ合う場面も見られ、圧巻のパフォーマンス力とアイドルとしてのキラキラさがあわさった“らしさ”あふれるスタートとなった。
さらに、『BANG! BANG! バカンス!(SMAP)』になると、彼らの後輩グループ・ミライBoysが少年忍者に手を引かれて登場。一緒に顔を見合わせながら歌うことで、少年忍者メンバーの先輩としての表情も垣間見えたことは、後輩らにとってもファンにとってもたまらない時間となった。
そして、メンバーから「僕たちの、僕たちにしかできないステージを見せたいので、ここで一つ。お手持ちのきれいなペンライトを一度消して、一つの空間を作っていただけると」とお願いが伝えられると会場は真っ暗に。ステージの中央に登場した鈴木悠仁が『The Fifth Season(赤西仁)』をソロで歌い上げる中、白シャツに黒ネクタイというシンプルな衣装に着替えたメンバーたちが扉を使った演出で次々と登場。続く『Time(KinKi Kids)』では、鈴木以外の20人で5×4のフォーメーションを作り上げると、照明とのコンビネーションを活かした一糸乱れぬダンスを披露した。そして、ファンから「かっこいい帝王曲」としても人気の『Dreamers』では、いつものジャケットで魅せるダンスをシンプルな衣装で踊ることでガラリと印象を変えてのパフォーマンスとなった。
後輩グループ・ミライboysとの共演も
MCタイムに入ると、ファンに「元気ですか!」と呼びかけて声出しをあおるなか、川崎皇輝が「みんなの声が一番出るやつやりたいんだ」とにやり。22日の公演は、18日の台風で中止になった振替公演でもあったことから「台風への恨みを『イェー』で返してほしい」と言うと会場からは笑いが。その勢いで「台風を恨んでるかー!」と投げかけると、「イェー!」と“恨み”のこもった明るい歓声が会場に響き渡った。
後半は、ミライBoysによる『Mr.Jealousy(中島健人)』からスタート。少年忍者のメンバーが過去に披露していた曲で、同じ楽曲を同じ振り付けで歌い踊った。
また、今回の公演で1月から約半年間、休養に専念するために活動休止していた内村颯太が再びステージに戻ってきた話題になると、内村は会場全体に目を向けて「あたたかく見守ってくれて、帰ってこさせてくれて、ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。ファンからは「おかえり」や「かわいい~」などの歓声が送られ、会場があたたかい空間となる場面も。
再び、21人がそろうと『罪と夏(SUPER EIGHT)』『Make my day(timelesz)』『Lock on!(Snow Man)』などを含むメドレーでは、上階のスタンド席までメンバーたちが足を運び、より多くのファンと触れ合い、とびっきりの夏の思い出を作っていた。
そして、忍者衣装に着替えての「Memories コーナー」は、先輩グループの楽曲『RING DING DONG(King & Prince)』『ツキノミチ(KAT-TUN)』『MOON(KAT-TUN)』『PSYCHO(Kis-My-Ft2)』などを通して、ここまで様々なステージをへてたどりついた今の少年忍者を堪能することができるメドレーに。21人での迫力のあるアクロバット技をいくつも重ねて、ライブの盛り上がりは最高潮へと達した。
最後には、『パレードは終わらない‐Life is an Adventure‐(Hey! Say! JUMP)』では、再びメンバーが横一列になるラインダンスに加えて1人ずつ自分の名前を言う演出やスクリーンには「未来は自分の力で切り開け」というメッセージもあり、それぞれが自分自身の将来に向かっていく様子を表現し、本編は幕を閉じた。
※川﨑皇輝、川崎星輝の「崎」の正式表記はたつさき