五輪女子ボクサー性別騒動 “性分化疾患”当事者が心境「ズルではなくて望まない変化をしている」

パリ五輪女子ボクサーの性別騒動。女子66キロ級に出場し、金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)は、性別適格性検査で不合格となった過去があり世界的に議論を呼んだ。ケリフと同じ“性分化疾患”当事者であるYouTuber・青木歌音(32)がABEMA番組インタビューでこの問題について言及した。

青木歌音【写真:ENCOUNT編集部】
青木歌音【写真:ENCOUNT編集部】

「トランスジェンダーとは違う」と強調

 パリ五輪女子ボクサーの性別騒動。女子66キロ級に出場し、金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)は、性別適格性検査で不合格となった過去があり世界的に議論を呼んだ。ケリフと同じ“性分化疾患”当事者であるYouTuber・青木歌音(32)がABEMA番組インタビューでこの問題について言及した。

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 番組では“性分化疾患”を「体の性に関する部分が多くの人とは生まれながらに違う疾患」と説明。「約4500人に1人の割合で生まれる」と紹介した。現在“元男の子”YouTuberとして活躍する青木は自身について「中学生のときに声変わりが起きなかったり、胸が膨らんだりとか……中学生くらいでBカップはあったと思いますね」と語った。

 渦中のケリフについて「あの選手は女性として生まれているのに女性として育てられたし、いままでこういうことなかったのに、いきなり世界中の人から『お前は男だ』と言われるわけですよ」と心を痛める。

 その一方で「(ケリフは)たぶん第二次性徴期に男性的な成長をされたんじゃないのかなと思います。もし私がその選手の立場だったら、周りの選手と同じように女性ホルモンを打って、男性ホルモンの量を減らして、そこで初めて対等になる。そこからじゃないのと思います」と女子ボクシングに挑む公平性について語った。

 さらに「ドーピングとかズルではなくて、望まない変化をしてしまっているんだっていうことを頭の隅に置いていただけると助かりますね」とも今回のニュースで注目された性分化疾患について心境を明かし「トランスジェンダーとは違う」と強調していた。

 番組インタビューではそのほか、男性として生まれた青木自身の身に起きた変化についても語っている。

次のページへ (2/2) 【動画】「男時代」の“性分化疾患”当事者
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