元No.1キャバ嬢・ひめか、社長になった今 キャスト40人をプロデュース「自分が一番の強敵」

大阪・北新地の元No.1キャバ嬢・ひめか(23)は昨年11月にプレイヤーを引退した。最後のバースデーイベントでは3日間で5億円を売り上げ、文字通り伝説となった。キャスト時代からモデル・タレントしても活躍。社長業との両立や考え方について話を聞いた。

キャスト引退し現在は社長として店舗を支えているひめか【写真:冨田味我】
キャスト引退し現在は社長として店舗を支えているひめか【写真:冨田味我】

“キャバ嬢”木下優樹菜は「あのやり方じゃたぶん体がしんどくなっちゃう」

 大阪・北新地の元No.1キャバ嬢・ひめか(23)は昨年11月にプレイヤーを引退した。最後のバースデーイベントでは3日間で5億円を売り上げ、文字通り伝説となった。キャスト時代からモデル・タレントしても活躍。社長業との両立や考え方について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)

 現在は、自身の在籍していた大阪・北新地の店舗『CLUB RAISE』を元の社長と2人で共同経営している。キャスト40人をプロデュースするその表情は経営者そのものだが、プレイヤー引退後は芸能活動に力を入れるのか、自身の進むべき道に迷いがあった。

「プレイヤーのころからメディアに出ていたのは、私をそこで見て『お店に来てほしい』というのが1番でした。だから芸能人になれるとは思っていなかったし、なろうとも思っていなかったんです。プレイヤーをやめたときに芸能に行くか、キャバクラ業をするか悩みました。芸能も楽しいんですけど、自分が向いているのはキャバクラかなって」

 さらにこう続けた。

「キャバクラをやめた方が芸能のお仕事って幅が広がると思う。それは分かってたけど、それを絞って、社長業と並行してやれる範囲のことをやろうかなと。芸能もやりたいけど、100%芸能界へとはならなかったです」

 芸能の仕事を一切やめるわけではない。今後も続けていくがあくまで優先するのは経営。自分の未来のためのこの選択だった。

「ポーカーのお店もやりたいので経営者として従業員を管理していくことを学ばないといけないんです。何も分からないまま経営するのではなくて勉強したい。この先ずっとできるのはそっち(経営)かなと」

「ネクストひめか」の育成が今後の課題。キャストにはLINEの返信方法など細かな部分から的確にアドバイスを送る。持ち前の観察力を生かし、ひとりひとりにあった売上の上げ方を指導している。

「(ネクストひめかを作るのを)1番の目標にしてマネジメントをしています。そう思うと自分が一番の強敵ですね(笑)。理想はひとり突き抜けた子を作るっていうよりは、知名度も売り上げもある程度立てられる5~6人強い子が常にいるお店ですね」

 ABEMA番組『愛のハイエナ』では木下優樹菜がキャバ嬢に挑戦。番組は盛り上がっていたが木下は「売り上げを作るのはすごく難しい」タイプだという。この分析がひめかのマネジメント力の高さをうかがわせた。

「本職から見ると、席にはいてほしい方なんですよね。盛り上げてくれるし、面白いし、お酒も減るしで。ただ売り上げを作るのはすごく難しいだろうなと思います。あのやり方じゃたぶん体がしんどくなっちゃう。100万円くらいまでは使ってもらえるんですけど、それ以上は難しいだろうなと。長くは続けられるタイプ。爆発的にキャバ嬢としてバズってる女の子たちの数字にはたぶんたどり着かないだろうなという接客の仕方です」

 最近では東京・六本木のキャバクラ「ジャングル東京」のメディア露出が多い。当然ひめかもそれを把握しており「ジャングルの場合は、フォロワーを持っている子って他の店舗にいてからの移籍が多いんですよね。知名度ある子がジャングルに移籍して数字を作っているんです」とライバル店への印象を明かした。

 プレイヤー引退からまだ1年たっていないが、すでに経営側の目線を持っていた。ライバル店について語った上で自身の店舗の強みをこう説明した。

「私たち(エースグループ)は無名な子が上がっていくグループなんですよ。私も最初フォロワーは2000人くらいしかいなくて。私以外にも有名嬢が多く出ているスターを作るのがうまい会社なんです。だからいま眠っている子を引き上げるのはどこのグループにも負けないという思いはあります」

 20代戦半で大きな仕事をこなし、大金を手にしたひめかへの風当たりは強い。ネットでの批判の声はあまり気にしない。

「表に私が出た以上、元々覚悟はしていました。アンチ、批判がなかったら逆にここまでのスピード感で知名度、結果は出てこなかったと思います。その瞬間だけ見たら嫌な思いもしたけど、結果そこをひっくり返してプラスにできたら必要なものかなと思ったり……。

 キャバクラの仕事って普通じゃ稼げない金額を稼げるじゃないですか。だからその代償だなと思うようにしていたので、アンチも自分のなかで踏み台にしようと思っていますね」

「自分が一番の強敵」――。社長として自分を超える人材を育成できるのか。芸能人としてでなく、経営者としても注目だ。

 ひめかがスタジオゲストとして出演する『シャッフルアイランド Season5』第6話は、ABEMAで無料見逃し配信中。

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