人気アイドルグループ「AKB48」が、YouTubeの新番組「捨てるずっきー・捨てないなーみん」を6月にスタートさせた。愛称「なーみん」の浅井七海(20)と、愛称「ずっきー」の山内瑞葵(18)がダブルMCを務め、おうち時間の片付けで見つけた「捨てるに捨てられない物」をメンバーが紹介し、ファンとメンバーとで「捨てる or 捨てない」を判定する内容だ。レギュラー出演の村山彩希(ゆいり＝23)は初回放送で、小学校時代から大事に取っていた「泥団子」を披露して驚かせ、“独自センス”が反響を呼んだ。インタビュー中編では、新型コロナウイルスの影響を受ける活動の中で、番組に込める思いを3人に聞いた。

――村山さんが6月10日の初回配信に持ってきたのは、小学校時代に作った2つの泥団子でした。植木鉢に置いておいたものだそうですが、なぜ泥団子を……?

村山「おうち時間で片付けをしたのですが、植木鉢に置いておいた泥団子に気付いて、捨てるに捨てられない思い出の品として持っていきました。あんなにびっくりされるとは思わなかったです。『それ捨てないんですか』と驚かれて(笑)。引いてしまうメンバーもいましたし(笑)。私としては、泥団子で遊ぶのが当たり前だった小さい頃の思い出でもあり取っておいたもので、『初心を忘れずに』という思いもあるのです。番組で『捨てない』の判定をもらったので、これからも捨てないでおきます!」

――独特なセンスを持つアイドルという、いい意味での反響がありました。

村山「私の感覚としては普通のセンスなんですけど、後日、記事にしていただいたり、予想もしないできごとでした!」

――村山さんの話を聞いて山内さんはどう思いますか?

山内「私は泥団子を作った経験がなくて、衝撃度で言えば、(先輩の茂木忍から落ち込んでいた時にもらったという)チョコレートの包み紙を持ってきた(武藤)小麟ちゃんと一緒でした(笑)」

――泥団子は村山さんが、浅井さんと山内さんの名前を取って「ずきなみん」と命名しました。

山内「初回の配信が終わって、彩希さんのツイッターを見たら、『名前は、ずきなみんです』とツイートされていて、ちょっとうれしかったです」

浅井「最初はびっくりしたんですけど、自分たちの名前が付くと、なんだか泥団子に愛着がわいてきまして……(笑)」

村山「やったね!」

浅井「彩希さんが大事にする気持ちが、ちょっとずつ分かるようになってきました(笑)」

――断捨離という言葉もありますが、子供心や思い出をずっと大切にすることについて、視聴者からの共感を呼んだ部分もあったと思います。

村山「私は、一度も引っ越しを経験したことがないんです。引っ越しのタイミングで捨てるという選択肢を持てると思いますが、私の場合はどんどんモノが増えていくんです(笑)。それこそ先日断捨離をしてみてスッキリしたなと思っていて、番組には私が大切だと思って捨てなかったモノを持っていくのに、みんなから『ゴミだから捨てろ』と言われて(笑)。ファンの方からは、面白いね、不思議だね、などのお言葉をいただいて。私自身、そう言っていただけることに、ちょっとうれしさを感じています」

――7月8日の第5回配信では、「ピーター・パン」に触発されて図工の時間に作ったという、すごく独特なデザインの置き物を披露していましたね。

村山「私は『ピーター・パン2』が大好きなんです。誰しもが一度は夢見る、『空を飛びたい』とか『四次元ポケットがほしい』とか、そういった気持ちを忘れてはいけないと思っているので、夢を持ってこれからも生きたいです!」