年収1億円→月給130円のどん底経験 元カリスマホスト・城咲仁の今、町中華で鍋振る理由

元カリスマホストの46歳・城咲仁が東京・板橋区の町中華で鍋を振っている。“年収1億円ホスト”として一世を風靡(ふうび)した城咲が、テレビから消えた理由をABEMAエンタメ内で明かした。

創業58年目の中華料理店で働く城咲仁【写真:(C)AbemaTV,Inc.】
創業58年目の中華料理店で働く城咲仁【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

店を継ぐことはないも…「60周年を現場で迎えて勇退させてあげたい」

 元カリスマホストの46歳・城咲仁が東京・板橋区の町中華で鍋を振っている。“年収1億円ホスト”として一世を風靡(ふうび)した城咲が、テレビから消えた理由をABEMAエンタメ内で明かした。

 城咲が現在働いているのは創業58年目の中華料理店「丸鶴」。現在78歳の父・実さんが19歳のときに創業した老舗だ。城咲は実家の味を残したいという思いから、冷凍チャーハンの販売を考案。2021年に26年ぶりに厨房に入り修行を始めた。

 実さんは、一時余命宣告をされるほどの大病にかかり、現在も背中にはボルトが10本も入っているとのこと。23年に「丸鶴」は一時休業状態となり、城咲と職人が手伝う形で24年6月に営業を再開した。

 城咲は18歳の頃に店を継ぎたくないという思いで、家出。その後はバーテンダーとして働いていたが、当時活動していたバンドメンバーが自殺してしまったことが影響し、「半年間何もできなくなった」と当時の状況を説明した。借金まで作ってしまい、実家に戻ったが、父親とは口も利いてもらえずの日々。久々に目が合ったと思ったら「腐ったな」と声を掛けられたという。

 この言葉をきっかけに一念発起し、21歳でホストデビューを決断。入社2か月でナンバー1となり、5年間トップに君臨し続け、“年収1億円ホスト”として名をとどろかせた。当時はSNSも盛んではなかったため、「色恋もせず、体の関係も持たないで日本一のホストクラブでナンバー1を獲ったやつがいる」とうわさになったことで、バラエティー番組などに出演することになっていった。

“ホストタレント”としてテレビでも引っ張りだこだったが、21年ごろから露出は減少。その理由はドラマ出演を巡り、テレビ局と揉めたことが起因だった。予定されていたドラマ出演がクランクイン直前で取りやめになったという。2か月間、撮影のスケジュールを組むため、そのほかの仕事も断っていた最中での出来事だった。その結果、自身のポジションを失っていった。「いろんな事務所とのNGはあった」と前置きしつつ、「僕のタレントとしてのパワーがあれば消えてない」と当時を苦々しく振り返った。

 以降は生活水準も落としていったという。「今まで残高照会を見たことない人間が残高を気にし始めるわけですよ」と説明。月の収入が「130円」の時もあったというから衝撃だ。家賃も30万円から5万8000円の下町への引っ越しを余儀なくされ、車も売却したという。

 現在は通販番組などで活躍中。21年には11歳年下のタレント・加島ちかえと結婚した。今回の「冷凍チャーハン」販売のきっかけは、妻の一言だったという。一方で、「一番はっきりしたいのはあくまでサポート。周りの方たちから『継いだんですか?』って言われても困る」と店を継ぐつもりはないと断言。その上で、店を手伝う理由について「親父の伝説として60年まで、あと2年だから。60周年を現場で迎えて勇退させてあげたい」と思いを吐露した。

次のページへ (2/2) 【写真】城咲&そっくりな78歳の父・実さんの姿
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