3人組テクノポップユニット・Perfumeが8日、東京・虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE HALLで9日からスタートする「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」開幕直前＆Perfume周年企画記者発表会に登壇した。グループ初の試みとなった新アルバムやツアーへの思いを口にした。

　同日にはグループ初となる前篇・後篇に分かれた壮大なコンセプトアルバム『ネビュラロマンス 前篇』を9月20日に全曲先行配信リリース、10月30日にCD発売することが発表された。

　かしゆかは、「25周年に向けてアルバムを作りたいねという話から、これが生まれたんです。中田（ヤスタカ）さんから最初にお話を聞く機会があって、そこでタイトルもジャケットの絵のイメージも曲も全部そろった状態でお話をいただいたのが初めてだったんです」と説明。

　続けて、「今まではシングル曲を録って、その後にアルバム曲を録って、雰囲気を考えてタイトルを作るっていうプロセスがあったんですけど、中田さんの中でイメージがしっかりあって、ストーリーがあって、こういうアルバムにしたい。そして前篇・後篇で作りたいって思いを聞いて、私たちもびっくりしたよね？」と“舞台裏”を明かした。

　あ～ちゃんも「ね～。あんなん初めて。『私らに期待してくれとる気持ちあったんじゃ！』ってなったよね」と喜びを表現した。

　さらにかしゆかは、「私たちのイメージで、なんとなく近未来であったり、テクノとかスペーシーなイメージがあったんですけど、また新しい私たちの世界観が発信できるかなと思っています」と自信をのぞかせ、「レコーディングも順調に進んでいまして、作品撮りも徐々に始まっています。本当にたくさんの情報がどんどん出ていくと思うんですけど、面白い企画になっているので、注目してもらいたいです」とアピールした。

　また、同作を引っ提げての全国11か所23公演のアリーナツアー『Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1』が12月28日より開催されることも発表された。

　あ～ちゃんは「初めて行く地にも行かせていただきます。佐賀？　佐賀牛じゃろ。食べにゃいけんね。行ったことがないので、どうやってアクセスするんかも正直まだ分かってないんですけど、これを機会に佐賀を知るきっかけにもなったらいいなと思っています」と初上陸の地への期待を寄せた。

　また、ツアー内ではカウントダウンライブも開催。あ～ちゃんは「昨年も5年ぶりにカウントダウンライブやらせてもらったんですけど、年を越すタイミングに大好きな人たちとその日その時をそれぞれが選んで、求め合って同じ時間を共有するって何より特別なことだなとその時に実感しました。ほかでは満たされないような特別な気持ちでした。私たちにとっては、年越しの仕事納めまで、どんなふうに自分が成長できたか、どんなふうに尽力できたかっていう集大成が大みそかじゃと思うんですよね。そういう日に誰に見せたいか、誰に見てほしいか。1番大切な人に見てほしいし、その場にいてほしい。それがファンの方たちと一緒にその時間をまた今回も過ごせるということで、カウントダウンライブも本当に楽しみにしています」と語った。

「Perfume Disco-Graphy」内では、新曲『IMA IMA IMA』を聴くこともできるが、のっちは「とってもかわいい曲です。キャッチーでサビがかわいくて、かわいいなと思ってたらなんか不穏な空気が流れるみたいな、中田さんお得意の曲になっています」と解説。

　振り付けについても「めちゃくちゃかわいいです。途中で大ジャンプするんですけど、その時のあ～ちゃんとかしゆかが見たことないくらいかわいくて。MIKIKO先生が『か～わい～い～』って自分で振り付けた曲で替え歌作っちゃうぐらいかわいいので、ぜひ注目してください」と見どころを伝えた。

「Perfume Disco-Graphy」は、さまざまな先端技術や舞台演出で時代を先取りしてきたPerfumeのライブステージが成立する前提にある、制御されたテクノロジー演出と体の動きを完全に一致させることができるメンバーらの身体性の高さ、そして、その舞台を支えるクリエイターたちの「テクノロジー」のそれぞれが研鑽されて生まれる“奇跡の同期（シンクロ）”をテーマに、Perfumeが作り上げてきたライブステージの軌跡を再現したエキシビション。8月9日から10月14日まで開催される。