大八木淳史が盟友・平尾誠二さんと見る4強への未来図「喜んで空から声援を」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本代表がアイルランドやスコットランドといった強豪を破り、堂々の4連勝で初のベスト8入り。20日夜に南アフリカとの準々決勝に挑む。13日のスコットランド戦をスタンドで観戦した、元日本代表で現在はタレントとして活動する大八木淳史さん(58)が、ENCOUNT編集部に南アフリカ戦を大予想した。

4連勝とくれば、もはや運ではない、実力だ【写真:Getty Images】
4連勝とくれば、もはや運ではない、実力だ【写真:Getty Images】

エディージャパンから「7年間」かけて作り上げた鋼のチーム ベスト4の快挙継続へ

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本代表がアイルランドやスコットランドといった強豪を破り、堂々の4連勝で初のベスト8入り。20日夜に南アフリカとの準々決勝に挑む。13日のスコットランド戦をスタンドで観戦した、元日本代表で現在はタレントとして活動する大八木淳史さん(58)が、ENCOUNT編集部に南アフリカ戦を大予想した。

「このW杯で南アフリカが闘った試合もスタンドで一度観戦しましたが、たしかに南アフリカは強い。でも、日本が勝てる可能性は高いと思います。(大会直前の)9月のテストマッチでは南アフリカが勝っていますが、日本はワールドカップで1戦1戦強くなって、波に乗ってきている。これまで以上のことをやるんじゃないかな」

 4連勝とくれば、もはや運ではない、実力だ。

「まさか日本がアイルランドなどの強豪を倒してベスト8入りする日が来るとはね。感無量です。スコットランドにはボクが代表だった1989年に勝ったことがあるけど、それから30年経ってるから」

 W杯でいえば、4年前に日本は3勝したものの、それまでは91年大会で1勝したことがあるだけ。桜のジャージーはなぜこれほど強くなったのか。

「環境を整備して準備してきたからですね。つまり、日本は、(現在イングランド代表ヘッドコーチを務める)エディー・ジョーンズを2012年にヘッドコーチに招聘し、16年に今のジェイミー・ジョセフが引き継いで、7年かけて代表チームを作ってきたわけです。海外にはこんな代表チームはないんですよ。サモアとかトンガとか、代表選手は海外に出てバラバラだから簡単には集まれず、代表としてのチーム作りは数か月しかやってない。その差は大きいですよ」

 チームをひとつにまとめるためにも、長い時間をかけることが必要だという。

「ラグビーは15人もいるので、全員が統一感をもって闘わないと、バラバラになってしまい、連係できない。外国出身選手もいますしね。みんなで同じ釜のメシを食って、一緒に激しい練習をして、『日本のために勝つんだ』という目的を共有することが大事。ただ、外国出身の代表メンバーも、早くから日本で生活しているから、まとまりやすかったと思います」

 GPSやAIなど科学の力もフル活用しているとか。

「1人1人の選手にGPSをつけて、今、誰がどれぐらい疲れているから交替しよう、とか、すごく科学的に闘っていますよ。身長は海外の代表チームに比べて低いかもしれないけど、食事を計算してしっかり筋肉量を増やしパワーもつけています。根性とかの単純な精神論だけで強くなったわけではありません。今後は海外の代表チームに日本代表の指導方法が研究されるでしょうね」

 南ア戦では観客の応援も力になるに違いない。

「日本戦のチケットはなかなかとれないから、スコットランド戦しかスタンドで見られていないけど、スタンドの応援は日本一色ですごく盛り上がっていました。ボクはこんな大声援のなかで闘ったことがないけど、間違いなく選手たちの力になるでしょうね。20日は盟友・平尾誠二の命日というめぐりあわせ。彼も喜んで空から声援を送ってくれるでしょう」
 
 ベスト4、その先への期待はどんどん高まっている。

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