ロバート秋山、本人そっくり扮装で現代美術家・村上隆氏に初対面「本当に親戚なんじゃないか」

お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次と、現代美術家の村上隆氏が、13日に放送されるテレビ東京系『新美の巨人たち』(土曜午後10時)に出演する。村上氏は、2007年2月5日にテレビ東京系で放送された『日経スペシャル カンブリア宮殿』以来、実に17年ぶりとなる民放での特集・出演となる。

村上隆氏が17年ぶりに民放特集に出演する【写真:(C)テレビ東京】
村上隆氏が17年ぶりに民放特集に出演する【写真:(C)テレビ東京】

「国内メディアに出ない」と語った村上氏が17年ぶり民放特集に出演

 お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次と、現代美術家の村上隆氏が、13日に放送されるテレビ東京系『新美の巨人たち』(土曜午後10時)に出演する。村上氏は、2007年2月5日にテレビ東京系で放送された『日経スペシャル カンブリア宮殿』以来、実に17年ぶりとなる民放での特集・出演となる。

 同番組は、旅人=アートトラベラーが、毎回作品が展示されている美術館や建築物、ゆかりがある場所などへ足を運び、作品の秘密や、アーティストの人生に迫り、より豊かな美術鑑賞の旅へと視聴者を誘う美術番組。今回は秋山がアートトラベラーを務める。

 村上氏は、ユニークすぎる作品群で日本画壇では批判の嵐を浴びたが、海外では大絶賛されている。近年は「もう日本国内におけるインタビューや、メディア出演も止め、メディア映えしないこの面はもう晒さない、と決めた」と語っていた。今回、17年ぶりに民放の特集番組に出演となり、“異端”ともいわれる芸術がどこから来るものなのかに迫る。

 村上氏のアートをひも解くアートトラベラー・秋山は、「本人そっくり」と言われるほど村上氏似。今回、村上氏本人の希望により初共演が実現した。しかし、ただ似ているだけの起用ではなく、さまざまなキャラクターになりきる『クリエイターズファイル』シリーズで緻密な人間観察力を持つ秋山が、村上氏のアート群と化学反応。村上氏の強烈なこだわりを豊かな表現力でナビゲートする。

 舞台は京都府・京都市京セラ美術館で開催中の個展「村上隆もののけ京都」。国内では8年ぶりとなる開催で、連日多くのファンが国内外から押しかけている。その中でひときわ注目を浴びるのが新作『風神図』『雷神図』(2023-2024)。江戸の昔からおなじみのモチーフが、ポップでファンシーなキャラクターに変化している。しかしそこには、日本の絵画が伝統的に獲得してきた「ある構図の秘密」が隠されていた。それ以外にも細かい“仕掛け”が。村上氏自身が語る「なぜ“仕掛け”が多いのか」という理由について、その強すぎるこだわりに、秋山も心を揺さぶられる。

 美術番組からのオファーが初めてという秋山は、「最初はどういうスタンスでいいか分からなかったですけど」と戸惑ったと告白。「とにかく村上隆さんの世界にどっぷり浸ってみようかなと思って、扮装してみました。そしたら自分でも、今までいろいろと扮装した中でもトップクラスに入るくらいしっくりきて、マジでびっくりしましたね」と、そっくりぶりに驚いた。さらに、「お互いルーツが北九州で、本当に親戚なんじゃないかと思いました」と縁を感じたようだ。

 また、「絵を描いたご本人が横でお話ししてくれるのも、めちゃめちゃぜいたくな時間でしたね。本当に優しいし、当然ですが物凄く頭を抱えて作品にぶつかって行かれている、そんな感じがこれでもかと伝わりました」と、村上氏について語った。「僕は本とかで見る範囲の村上さんのポップな感じを想像して来たんですけど、ちょっと奥が深すぎました。村上さんといえば、カイカイキキのフラワーのキャラクターっていうイメージがあると思うんですが、それはほんの一部であって、いろいろ見入るようなものがめちゃめちゃありました」と力説。「全く違う世界が広がると思うので、是非、みなさんご覧いただければと思います!」と呼びかけている。

次のページへ (2/2) 【写真】笑い合う秋山竜次と村上隆氏
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