愛車購入で生活一変、カスタムに300万円 脱電車通勤を後押し「積極的に運転したくなる車」

都会では車の免許を持っていても、通勤は電車という人は多いだろう。そのため、車そのものから遠ざかってしまうことも。雅@ WRXS4(@miyabi_wrx0504)さんも、そんな時間を経験した1人だが、2019年に現在の愛車を購入すると、生活が一変した。運転する喜びをもたらしてくれた車は職場の上司の送迎でも活躍。詳しい話を聞いた。

愛車のスバルWRX S4【写真:ENCOUNT編集部】
愛車のスバルWRX S4【写真:ENCOUNT編集部】

ノーマルで乗るつもりが…こだわりカスタムに圧倒

 都会では車の免許を持っていても、通勤は電車という人は多いだろう。そのため、車そのものから遠ざかってしまうことも。雅@ WRXS4(@miyabi_wrx0504)さんも、そんな時間を経験した1人だが、2019年に現在の愛車を購入すると、生活が一変した。運転する喜びをもたらしてくれた車は職場の上司の送迎でも活躍。詳しい話を聞いた。

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 雅さんの愛車は、19年式のVAG型のスバルWRX S4(アプライドB型)。同年に新車で購入し、価格は諸経費込みで430万円ほど。さらにカスタムで300万円ほどをつぎ込んでいる。

 これまでの愛車は日産キューブだった。

 車の趣向ががらりと変わった理由を聞くと、「やっぱりWRXを一度乗ってみたいというのがあって。で、試乗してみてちょうどいいかなと。買ったときはまだアフターパーツとかも全然知らなかったので、ノーマルで乗るつもりだったんですけど、買った後でいろんな社外パーツが出ているのを知ったのと、同じ車に乗られている人が多かったので、最終的にこんな形になったって感じですかね」。

 雅@ WRXS4さんは40代。子どものころは自動車漫画の『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』を読み、早くからスバル車への憧れを抱いていた。

「あとは結構レースとか見るのが好きなので。スーパーGTとかWRC(世界ラリー選手権)とか、そういうのでスポーツカーが昔から好きだったので、このタイミングでそろそろ買ってもいいのかなと」。30代後半にして夢をかなえた1台になった。

 カスタムにはこだわりが満載だ。ボンネット、フェンダー、ウイング、マフラー、シート、ブレーキと、とにかく幅広い。アンテナは北米版WRXのパーツを使用している。「こっちのほうがちょっと長いというか平べったいんですね。スタイルもよく見えるのかなぁと思って」とほほ笑んだ。

「もともと車好き」という雅@ WRXS4さん。しかし、キューブを所有している間は、“空白期間”があったと明かす。

「通勤が都内なので、車もほとんど乗らなかった。たまに遠出するときの足に使っていたぐらいです」

 在住するのは埼玉県。「仕事も忙しかったんですけど、電車通勤がメインでした。あと、都内だとなんか運転したくもないっていうのがありました。渋滞や事故が多いですし」。このまま守りに入ってしまうのかとの雰囲気も漂った。

 そんな生活を変えたのがWRXだ。

「どんどん年を取ると、なんか運転しないでもいいかなっていう感じになると思うので、積極的に運転したくなる車のほうがいいかなと」

 キューブのときは車をいじったこともなかったのが、パーツ販売会に顔を出し、知人と競うようにカスタムに挑戦。カーミーティングにも参加するようになった。車好きの有名スポットでは車を並べて談笑。「車方面の友達が一気に増えた感じですかね」と実感を込めた。

イベントにも参加している【写真:ENCOUNT編集部】
イベントにも参加している【写真:ENCOUNT編集部】

“車を持たない”選択「めちゃくちゃ分かる」が…

 車の性能にも太鼓判を押す。

「この車の魅力はアイサイトとかの運転支援が相当優秀なので長距離運転はかなり楽ですね。このサイズの車にしては馬力もありますし、加速もあるので、全然そこそこのスポーツカーに負けないぐらいの性能はあるのかなと」

 車体のフォルムもお気に入りだ。細かい不満点はあるものの、「コーナリング性能もいいので安定しているし、雨の日とかでも全然滑ったりぶれたりはしないです」と走行には全幅の信頼を寄せている。

 そして、日常の通勤にも変化が訪れた。

「普通に電車を使ってもいいんですけど、なるべく車で行きがちになったかなと」

 自動車通勤は認められており、会社の駐車場が空いているときや、退勤後にプライベートの予定があるときに、愛車を都内に走らせている。

 状況によっては、上司を送迎することも。「ちょっと社用車が出払っているときに、『明日車で来てくれない』とか言われて、『この車でいいっすか』と乗せて行ったりしています。たまに」。映像制作会社で現場仕事も少なくない職場も、車を持つ社員は少なく、緊急時に重宝されている。「普通に格好いいとか褒めてはくれます」と評判だという。

 鉄道網が発達する東京や近郊では駐車料金も高額なことから、レンタカーやカーシェアが普及。車を持たないという選択が合理的な生き方と受け止められることもある。

「めちゃくちゃ分かる話なんですよ。普通に考えたら、そんな何十万とかのパーツとか、オイル交換も定期やらなきゃいけないしで、維持費も考えたら乗りたいときだけレンタカーとかにしといたほうが全然楽というのは」

 だが、雅@ WRXS4さんは、所有する喜びをかみ締める。

「人によってはただの移動用の足と捉える人も多いと思うんですけど、やっぱどこでも行ける相棒であったり、同じ車を乗っている人とのつながりもあるものなのかなと思っています」と結んだ。

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