クルマの購入にはクチコミが大きな影響を及ぼす、しかもそれが肉親となればなおさらだろう。レヴォーグとWRX S4に乗るN.S.さんは、父、母、弟と家族4人がすべてスバル車ユーザー。その発端となったのはN.S.さんのスバル車愛だった。（取材・文＝土田康弘）

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　30代のN.S.さんは、これまでにはさまざまなクルマを乗り継いできている。以前は欧州車に乗ったり、いくつかのカテゴリーのクルマを楽しんできた。そんな中でホンダのジェイドを手に入れて乗るうちに自身のクルマ選びの基準が分かってきたという。

「ジェイドはすごく気に入っていて6万キロ以上乗りました。その時にステーションワゴンタイプでスポーティーさを備えている車両が自分のフィーリングにピッタリ来ると言うことに気づいたんです」

　こうして、次期購入車両を検討したものの、ステーションワゴン／スポーティーの項目に該当する車種はN.S.さんの中ではスバル車しか思い当たらなかったという。そこでスバルディーラーをのぞいてみることにした。

「すぐに気に入ったのはレヴォーグ2.0 GT-Sでした。2Lで300馬力でしょ、これは欲しいなと思ったんです。しかもスバル車はいろいろなアフターパーツもあるし、さらにスバル系のイベントも各地で開催されていることも知って、このクルマを買うと楽しめるんじゃないだろうかと直感しました」

　こうしてスバル車ユーザーになったN.S.さんはすっかりレヴォーグにほれ込んで大切に大切に乗っている。そんな中で次にN.S.さんが目指したのはなんと“増車”だった。

「レヴォーグがすごく良いクルマなので走行距離を伸ばしたくない、リセールも考えて良い状態でキープしたいと思い始めたんです。そこで考えたのが増車です。その頃はすっかりスバル車が気に入っていたのでWRX S4 STI Sport♯を選んだんです」

　こうしてスバル車の2台持ちとなったN.S.さん。ここからさらにスバル愛があふれることになる。それが家族への影響力だった。まずは同居している母親がクルマを乗り換えるタイミングだったこともあって、N.S.さんがディーラーマンのようにリクエストを聞き取ってクルマ探しを始めることになった。

「母は以前コンパクトサイズのミニバンに乗っていたんですが、少し大きめの余裕のあるクルマが欲しいと言ったんです。そこでスバルのディーラーで見ていたところ、中古車で程度の良いXVがあったんです。これは母の狙いにピッタリかもと思ってオススメしました。母も“じゃあそれにします”と即決したんです」

　次にスバル車が気になったのはN.Sさんの父親だった。こちらは元々欧州車に乗っていたのだが、N.S.さんが乗るレヴォーグを見て気になったのか、N.S.さんの知らない間に自分でスバルディーラーに下見に行って車種の検討まで始めていたという。

「後で聞いたことなんですが、大人が乗っても似合う車格・グレードのクルマを探していたところ“アウトバックがあるじゃない”と絞り込まれていったみたいなんです。実際に試乗してみると走りやすさや見切りの良さなんかも気に入ったらしく、アイサイト（運転支援システム）の安全性能も欲しくなった決め手になっているらしいです」

　そして最近、N.S.さんの弟もスバル車を契約することになる。

「弟は初めてのマイカーだったんですが、私や母、父がスバル車に次々乗り換えているのを見て影響されたようです。自身でいろいろと検討した上で新車でクロストレックを選びました。これで家族4人がスバル車オーナーになってしまいました」

　こうしてN.S.さんが発端となって一つ屋根の下に住む家族が5台のスバル車を所有することになった。ここまで家族全員がスバル車にほれ込んだのにはスバル車そのものの魅力ももちろんだが、ディーラーでの対応も家族の心を動かしたようだった。

「うちの家族には共通の営業さんが付いてくれているんですが、何でも親身になって相談に乗ってくれるので両親もその点を高く評価しています。私の場合はアフターパーツ選びにも的確なアドバイスもくれます。合法パーツの中でもディーラーに乗り入れ可能なパーツはどれなのかも教えてもらったりしています。ディーラーマンと相談しながら自分の好きなドレスアップも自由にできるのも良いところだと感じています」

　自宅周辺の駐車場には家族のスバル車が並んで止められている。N.S.さんがきっかけとなったスバル車中心のクルマ選びは家族全員にそれぞれの満足度が得られる結果になったようだ。