「美少女戦士セーラームーン」が全ての始まり―二宮響子が“変身する女の子”に惹かれた幼少時代
「車で流れていた曲を覚えて、歌うことをよくやっていました」
――昔から歌が好きだったのでしょうか。
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「バレエを10年ちょっとやっていたので、踊ることも好きです。お母さんからは『昔はずっと歌っていたよ』と言われます。平原綾香さんの曲とか。『アメイジング・グレイス』とか。車で流れていた曲を覚えて、よく歌っていました」
――ほぼセリフなし、体だけで表現するのは難しいかと思います。
「ダンスやお芝居では、息遣いで感動することもあると思っています。それでも、やはり、しゃべらずに伝えることの難しさに直面して、かなりみんなで話し合いをしました」
――どのような取り組みをしたのでしょうか。
「「美少女戦士セーラームーン」はマンガ、アニメ、ドラマがあるのですが、今回のショーは原作準拠だったので、原作を読み込みました。全てのポーズだったり、立ち方だったり、仕草をマンガの絵から読み取って、切り取って、インプットして覚えていきました。ただ、様々な媒体から「美少女戦士セーラームーン」を好きになった方がいるので、そこは考えました。例えば、ドラマで北川景子さんがやっていた変身のポーズを取り入れてみたりもしました。わかる人にはわかったらいいなと思っています」
――参考にした資料などはありますか。
「稽古場に私がマンガ全巻を持っていきました。みんなで、扉絵から全部見ていこう、と。その熱意が伝わったのか、みんな楽屋で読んでくれて、うれしかったですね」
――現場の雰囲気はいかがですか。
「私と同じ年の子が多くて、キャストは女の子だけの現場ですが、本当にみんな人柄がよくて、作品に対しての突き詰め方がストイックで、お互い尊敬しあえる関係です」
――ショーの見どころを教えてください。
「うさぎがどんなにおっちょこちょいで、頼りなくて、泣き虫で、それでも自然と人が周りに集まってきます。みんなに助けられながらじゃないと立てない。でも、最終的には、一人で頑張る。その懸命な女の子の姿が、魅力です。やっぱり、中学生で命を懸けて戦うって、とんでもないこと。そりゃ、みんな泣くよなと思います」
□二宮響子(にのみや・きょうこ)1997年10月20日生まれ、神奈川県出身。日本音楽高校音楽科舞台芸術コース卒。2018年から「“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live」にもセーラーマーズ/火野レイ役で出演している。特技は歌うこと、バレエ、イラスト。