役所広司、西川美和監督と初タッグに「いつかご一緒したいと…」 「すばらしき世界」が来春公開

「復讐するは我にあり」で1975年に直木賞を受賞した佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とした西川美和監督最新作「すばらしき世界」(配給:ワーナー・ブラザース映画)が2021年春、全国公開されることが決定した。

(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ

「復讐するは我にあり」で1975年に直木賞を受賞した佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とした西川美和監督最新作「すばらしき世界」(配給:ワーナー・ブラザース映画)が2021年春、全国公開されることが決定した。

 これまで一貫してオリジナルにこだわり続けた西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。

 主演には、国内外でその演技力を高く評価され続ける名優・役所広司。人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらも、まっすぐ過ぎるその性格と、そのどこか憎めない魅力で周囲の人々とつながっていく三上正夫役を情感豊かに演じている。

 三上が自らテレビ局へ送った、刑務所内の個人台帳である「身分帳」を手にするテレビディレクターを仲野太賀、三上が更生してゆく様子をテレビ番組にしようと、獲物を狙うように近づくテレビプロデューサーに長澤まさみ、ほか、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美らが名を連ね、名実ともに豪華なキャストたちが西川監督のもとに集結した。

 人間の本質をあぶり出す作品を次々と発表し、高評価を得てきた西川監督は、学生時代から役所に憧れ続けた。役所も「いつか西川監督とご一緒したいと思っていた」と語る。相思相愛の2人が世に送り出すのはどのような「すばらしき世界」なのか。

次のページへ (2/2) 【写真】役所広司や長澤まさみの姿も…「すばらしき世界」の場面カット
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