小野莉奈、黒木ひかり さえない役柄とは正反対の学生時代「いい思い出ありますよ」
女優の小野莉奈、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、俳優の平井亜門、目次立樹が4日、東京・浅草九劇で行われた映画「アルプススタンドのはしの方」(城定秀夫監督)の囲み記者会見に出席した。
映画「アルプススタンドのはしの方」囲み記者会見
女優の小野莉奈、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、俳優の平井亜門、目次立樹が4日、東京・浅草九劇で行われた映画「アルプススタンドのはしの方」(城定秀夫監督)の囲み記者会見に出席した。
第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞した兵庫県立東播磨高校演劇部の名作戯曲が映画化された。夏の甲子園大会1回戦に出場する母校の野球部の選手たちを観客席の端っこで見つめるさえない4人の思いを描いた物語である。
吹奏楽部部長の久住智香を演じた黒木は役柄について「吹奏楽部の部長で、すごく頭が良い役だったんですけど、自分的に努力をしていて、いろいろと過去に経験をしたのかはわからないのですが、人に優しく生きている子でした。芯の強い優しい女の子だと思います、でも実際はイメージに合うかどうか不安でした。頭も実はぜんぜん良くないですし、吹奏楽部のトランペットもぜんぜん吹けなかったので、久住智香になれるのかという不安が大きかったです」と話した。
演劇部の生徒役の小野は「インフルエンザをキッカケに頑張って練習した演劇の大会に出れなかったりして、何ごとにも自分は仕方ないと思い込んで、どこかで折り合いを付けているような女の子でした。自分では友達想いの面白い子だと思っています」。同じ演劇部の西本は「小野さんの演じる安田あすはが何でも諦めて仕方ないということを受け入れようとするんですけど、私は諦められないんです。それを伝えることができない複雑な感情を持っている子です」と説明した。
帰宅部の中村は「すごく成績が優秀で、でもみんなとなかなか馴染めなくて、ひとりで黙々といろいろやりたいタイプです。野球部のエースの人を好きになって、でもなかなか言い出せなくて、一歩踏み出せない女の子なんですけど、野球の応援に行って仲間たちと一緒に最後は応援する成長する姿が見れます」と語った。
同作は「さえない」がテーマでもあり、自身の学生時代はどうだったのかと質問された。
小野は「いい思い出ありますよ。スポーツとか頑張ったりしていましたし、友達も多くはないんですけどいい友達がいたりとか、環境に恵まれていました。目標もあって、友達もいて、好きな学校に通えて、楽しいことばかりだったので、私はさえていたと思います」とキッパリ。
西本は「私は結構行事が大好きで、文化祭とか球技大会などでは、それに向けて練習をしたり、みんなで団結することが楽しくてしょうがないタイプでした。リーダー的な委員会に入っていたりとか、積極的に参加するタイプでした。役とは真逆で『イエーイ』みたいな乗りでしたね」と振り返った。
中村は「私はまりんと逆で、行事とか苦手なタイプでした。でも高校1年生の時の文化祭でフライドポテトを作って売ったんですよ。私は売り子だったのですが、ポテトを作ってくれた友達から、たくさんポテトをもらって食べました。それが美味しくて楽しかったです」と笑顔。
黒木は「私も行事が大好きで、動くことが大好きで勉強が苦手でした。体育の授業は率先してやっていたのですが、勉強に関してはちょっとサボったりしていました。ノートに落書きをして怒られるタイプでした。でも本当に体育が好きだったので、運動会とかの朝練とか積極的に参加して、練習では最下位でしたけど、本番で1位が取れてそれで大泣きした思い出があります」と告白した。
平井は「僕は全然さえていなかったです。軽音楽部みたいなのに入っていたのですが名ばかりで、ホント帰宅部みたいな感じで、授業終わったらすぐに帰って、ずっと自室にこもって、漫画を読んだり音楽を聴いたりとかでした。キラキラした青春時代を送ってなかったと思います。めちゃくちゃ後悔があります。だから今こうして、映画とかに出演して青春を取り戻そうとしています」と力説した。
目次は「地元が島根県の田舎なんですけど、高校時代はイキっていました。気志團みたいな恰好して眉毛とかもなかったです。格好はヤンキーみたいでしたけど、本物が来ちゃうとシュンとしちゃう弱小ヤンキーでした。格好ばかりでダサかったですね。でもさえていたと思いますよ」と胸を張った。
なお同作は7月24日(金)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。