テレ東でナゾのホラー番組が始動、「イシナガキクエ」がトレンド入り…令和版「口裂け女」探しか

ナゾの人探し番組が始まった。テレビ東京系「イシナガキクエを探しています」(午前0時30分)が30日、放送され、行方不明者「イシナガキクエ」が一時、Xのトレンド入りするなど、注目が集まった。

テレビ東京【写真:ENCOUNT編集部】
テレビ東京【写真:ENCOUNT編集部】

深夜に安東弘樹アナ「今日この時間は特別公開捜索番組を放送します」

 ナゾの人探し番組が始まった。テレビ東京系「イシナガキクエを探しています」(午前0時30分)が30日、放送され、行方不明者「イシナガキクエ」が一時、Xのトレンド入りするなど、注目が集まった。

「特別公開捜索番組」と銘打った同番組。事前情報では、どういう内容なのか、ストーリー性はあるのかなど、ほとんど情報が明かされていなかった番組。ただ、番組枠「TXQ FICTION」の第1弾として放送。フィクションなのか──。

 番組冒頭で、フリーアナウンサー・安東弘樹が「突然ですが、今日この時間は特別公開捜索番組を放送します」とアナウンス。お笑い芸人・ラランドのサーヤも“イシナガキクエを探す見届け人”として登場。スタジオには、ひと昔前のテレビ公開捜索番組では恒例だった、情報提供電話対応のオペレーターが並んだ。

 55年前の1969年に失踪した女性「イシナガキクエ」さんの特徴と、ビラを配り探し続けていた米原実次(故人)さんの映像や近隣住民の反応が流れる。米原さんは「存在自体が疑わしい」と質問するスタッフに1枚の写真を渡した2週間後に亡くなった。安東アナは「この女性を見たことがあるという方は情報をお知らせください」と実際の電話番号を挙げて告知。情報が集まるが──。

 番組開始とともにXでは「イシナガキクエを探しています」がトレンド入り。実際に電話をかけるとどうなるのか実践する人や、考察をポストする人も。第三者が「イシナガキクエ」という概念に情報を肉付けして存在を成り立たせようとしている。言わば、令和版「口裂け女」のような都市伝説ホラーとなっている。

 口裂け女は、1979年ごろ日本中に流布され、社会問題にまでなった都市伝説。口元を完全に隠したマスク姿の女性が、学校帰りの児童に「私、綺麗?」と声をかける。「きれい」と答えると、耳元まで大きく裂けたマスクの下を見せられ、「きれいじゃない」と答えると斬り殺されるというウワサだった。また、各地で「口裂け女」に実在キャラクターのような肉づけがされ広まり、口裂け女探しが盛り上がってしまったという歴史がある。

 同番組は、「このテープもってないですか?」「SIX HACK」「祓除」を手がけた、テレビ東京の大森時生プロデューサー、「ゾゾゾ」「フェイクドキュメンタリーQ」の皆口大地、「フェイクドキュメンタリーQ」「心霊マスターテープ」の寺内康太郎、第2回日本ホラー映画大賞を受賞した近藤亮太など、ホラー作品の第一線級スタッフが制作。「フィクション」だが、ネットを巻き込んだ考察や今後の盛り上がり次第でさらにホラーな展開になるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【写真】番組公式Xが視聴者に呼びかけた実際のポスト
1 2
あなたの“気になる”を教えてください