顔面デッドボールで“同じトラウマ”…八木将康が元プロ野球選手を演じて蘇った球児時代
高校野球の強豪・駒大苫小牧高校の野球部出身で、「劇団EXILE」メンバーの俳優・八木将康(32)が、映画「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」(篠原哲雄監督、7月3日全国公開)でトラウマを抱える元プロ野球選手・碓氷隼人を演じた。甲子園出場経験もある八木には、碓氷と“同じトラウマ”を抱えた過去が……。念願だった野球選手役で蘇る球児時代の思い出、映画初主演を務めた松井愛莉(23)との共演、そしてプライベートの癒しについて話を聞いた。
映画「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」公開記念 「劇団EXILE」八木将康単独インタビュー
高校野球の強豪・駒大苫小牧高校の野球部出身で、「劇団EXILE」メンバーの俳優・八木将康(32)が、映画「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」(篠原哲雄監督、7月3日全国公開)でトラウマを抱える元プロ野球選手・碓氷隼人を演じた。甲子園出場経験もある八木には、碓氷と“同じトラウマ”を抱えた過去が……。念願だった野球選手役で蘇る球児時代の思い出、映画初主演を務めた松井愛莉(23)との共演、そしてプライベートの癒しについて話を聞いた。
――元プロ野球選手という役を演じることが決まった際は、どんなお気持ちでしたか。
「小学校3年生から高校3年まで9年間やっていた野球を、俳優という仕事をやるにあたり、どこかで役に立つ日が来ればいいな、と思っていたのですが、なかなか何年やっていても野球選手の役はありませんでした。ようやく今作で野球の経験を活かせた撮影ができたことを本当にうれしく思います。撮影前は中途半端なことはできないと思ったので、相当練習して撮影に臨みました」
――撮影時は球児時代の思い出が蘇ることはありましたか。
「碓氷隼人という人物は、顔にデッドボールが当たってトラウマを抱えていますが、僕も高校2年生の春に顔にデッドボールを受けて、同じようにトラウマを抱えていました。キャッチボールすら怖い……、という時期がありまして、自然と碓氷の気持ちも分かりますし、台詞ひとつひとつにしても気持ちが分かるなと思い演じていました」
――バッティングセンターでホームランの的に当てるシーンは、特に苦労したシーンとお聞きしました。
「最初はピッチングマシンの球を打っていたのですが、当てることができずトスバッティング形式で打つことになりました。それでもなかなか当たらなくて、日も沈んできたため、残り10球となった時に、ようやく当てることができました。その時は、2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で(決勝の韓国戦で)イチロー選手がセンター前ヒットを打って、3対3から5対3になった時くらい『うぉーーー!!』となりました(笑)」
――ホームランの的に当てるまで何球打ったのでしょうか。
「150球は打ちましたね。撮影でいくらバットを振っても大丈夫なように、手の皮を作って撮影に臨みました。準備していてよかったです。150球くらいでは、ビクともしませんでした。的に当たった瞬間は、出演者もスタッフもみんながひとつになった瞬間でした」