近藤真彦、34年ぶり日比谷野音ライブに『不適切にも』から祝い花 “マッチブーム復活”の様相

歌手の近藤真彦(59)が31日、東京・日比谷野外音楽堂でギタリストの野村義男(59)とのコンサート『MASAHIKOとYOSHIO 野音Live2024』を開催した。近藤の日比谷野音での公演は1990年以来34年ぶり。デビュー前の80年には、たのきんトリオ(田原俊彦、野村、近藤)公演を開催しており、野村とは約44年ぶりの同所での合同ライブになった。

約34年ぶりの日比谷野音ライブでポーズを決める近藤真彦(左)とギターの野村義男
約34年ぶりの日比谷野音ライブでポーズを決める近藤真彦(左)とギターの野村義男

野村義男のギターで2時間6分、24曲披露

 歌手の近藤真彦(59)が31日、東京・日比谷野外音楽堂でギタリストの野村義男(59)とのコンサート『MASAHIKOとYOSHIO 野音Live2024』を開催した。近藤の日比谷野音での公演は1990年以来34年ぶり。デビュー前の80年には、たのきんトリオ(田原俊彦、野村、近藤)公演を開催しており、野村とは約44年ぶりの同所での合同ライブになった。

 午後5時に開演。オープニングで『HIPS』『KICKS』を歌った近藤が「東京~」「野音~」と叫んだ。

 観客からの掛け声「マッチ~」を受け、「これをやりたかった」とリアクション。続けて「紹介したい人がいます。知っているかどうか分からないけど、多分、知っていると思います。義男~」と言い、傍らでギターを弾く野村を紹介した。

 そして、野村が「東京~」と叫ぶと、近藤は「もう、いいです。やりました」と制して笑いを誘った。

 まだ空は明るいが、このまま日が暮れていくのが日比谷野音ライブの風情。約34年ぶりにこの場に戻ってきた近藤は「朝までやっちゃいますか」とジョークを飛ばし、観客を和ませた。

 その後、ロックナンバーの『天使の休息』『キッスで眠れ』『爆走レイル・ロード』を立て続け歌ってMCタイム。野村が大量の汗をかいているのに気付くと、「僕はこのまま歌い続けられるんですけど、よっちゃんが……」と苦笑い。野村が息を整えて、80年にたのきんトリオで日比谷野音ライブを開催したことを振ると、近藤は「えっ、3人で? 止めときましょう。この話は(笑)」とオチをつけた。

約44年ぶりの同所での合同ライブは全24曲を熱唱
約44年ぶりの同所での合同ライブは全24曲を熱唱

 近藤が3~4曲を歌って、野村とのMCを入れる構成。ファンは『ふられてBANZAI』『ブルージンズメモリー』『情熱☆熱風せれなーで』『ミッドナイト・ステーション』などに手拍子し、歌声に聴き入った。これらの楽曲がヒットしたのは1980年代。今月29日に最終回だったTBS系連続ドラマ『不適切にもほどがある!』の舞台にもなった「昭和終期」であり、同作では「近藤真彦」「マッチ」のせりふが幾度も飛び出した。その縁もあって、会場入口には、「不適切にもほどがある! スタッフ一同」からの花が飾られていた。

 回を追うごとに期待された同作での「本人登場」は実現しなかったが、近藤の存在感は世代を超えて多くの視聴者に伝わった。会場には、ドラマのマッチに憧れる「ムッチ先輩」のような姿の男性もいた。文字通り、“マッチブーム復活”の様相。60歳の誕生日、7月19日には約9年ぶりとなる東京・日本武道館ライブ『Thank you very マッチ』の開催も決定している。

 そして、この日はファンにとって大きな発表もあった。近藤が2021年4月末に旧ジャニーズ事務所を退所後、この日までに開催したコンサートの映像化だ。ステージ後方のビジョンには「ReSTART」collection(仮)の文言も並んだ。歓喜する観客に向かって近藤は言った。

「当時は大変ご心配をおかけしましたが、こうして映像化することになりました。急きょ、決まったことです。デビュー記念日の12月12日、DVDとして発売できるようにスタッフが頑張ってくれています。なので、みなさん、今日ここに来られなかったファンにSNSなどでお知らせください」

 その後、日が完全に落ちた中、近藤はきらめくレーザー光線を背に『ミッドナイト・シャフル』『ギンギラギンにさりげなく』を披露。全20曲で本編は終了した。

2時間超えのライブは大熱狂の中終了
2時間超えのライブは大熱狂の中終了

 ファンは即座に『真彦~』『義男~』の掛け声でアンコール。先に野村が登場し、『GET IT ROCK』を歌い始めた。野村の歌声も楽しませた後、再び近藤が歌い、そのまま『Baby Rose』『また明日』を歌い切った。ここで終了と思いきや、野村が「楽しいからもっとやりたいんだよ~」と促すと再び近藤が登場。新曲『楽園-What’s your name?-』を笑顔で初披露した。

 延長も含めて約2時間6分。約34年ぶりの日比谷野音ライブは、演者、ファンとも満足感の漂う雰囲気で終了した。次のビッグステージは約3か月後の日本武道館公演。近藤は明日からここに向かって走り始める。

◯『MASAHIKOとYOSHIO 野音Live2024』セットリスト
1.『HIPS』
2.『KICKS』
3.『天使の休息』
4.『キッスで眠れ』
5.『爆走レイル・ロード』
6.『KOでOK』
7.『危険なメロディー』
8.『ためいき倶楽部』
9.『ふられてBANZAI』
10.『ためいきロ・カ・ビ・リー』
11.『ブルージーンズメモリー』
12.『夕焼けの歌』
13.『雨じゃない』
14.『情熱☆熱風せれなーで』
15.『ミッドナイト・ステーション』
16.『目覚めろ!野性』
17.『-MOTTO-』
18.『Made in Japan』
19.『ミッドナイト・シャッフル』
20.『ギンギラギンにさりげなく』
アンコール
21.『GET IT ROCK』
22.『Baby Rose』
23.『また明日』
24.『楽園-What’s your name?-』

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