LEONA 左足壊死の危機とリハビリ中に響いた父・藤波辰爾&ユーミンの言葉
ユーミンのライブを見て闘う姿勢に共鳴
――プロレス以外に刺激を受けたことはありましたか?
「全く動けない時間が長かったので、トレーニングができない時間は、エンターテインメントをかなり見に行くようにしました。コンサート、ミュージカルだったり、それまで常に試合をしている中ではなかなか触れられなかったものを積極的に見に行くようにしました。そのエンターテインメントを見に行くお客さんの心境も含めて、自分でも感じたい部分もありましたし、そこに出ている人たちは戦うことはしなくても、格闘はしなくても、演技をする人であっても歌う人であっても、すごく闘っている姿があった。ユーミンのライブも日本武道館に見に行ったんです。父と同い年なんですけど、最後に『まだまだ私は負けないから。これからも続けていくから』と話していた。そんな姿を見ていると、やっぱり、ベテラン、大御所と言われていても、常に闘う姿勢がある。ショー1つにしても1つ1つ丁寧にこだわる姿っていうのは、すごく自分の中の糧になりました」
――復帰戦ではどんなLEONA選手を見せたいですか?
「久しぶりにリングに上がるっていうことでいろんな気持ちの部分の整理はつけなきゃいけないんですけど、やっぱりレスラーとして強くありたい。リングの中に入ってしまえば、強いか強くないか、ここがまず第一の分岐点だと思う。LEONAっていうレスラーがこの世界で生き残っていくためには、強くなければいけない。それをしてきたレスラーが今も残っている。その根本的な部分というのは曲げずに、とにかく失敗を恐れずに、もしかしたら考えてるヒマもないくらい自分の思うままに体を動かして、すべてを吐き出したい。その思いをとにかくリングで発散させたいと思います」
□LEONA(れおな)1993年7月7日、東京都出身。小中高ではゴルフ部で活躍。立教大学法学部に在籍中だった2012年4月20日のドラディション後楽園大会終了後、それまで父・辰爾に反対されていたプロ入りを直訴。13年11月19日の船木誠勝戦でデビューした。14年1月13日のレジェンド後楽園大会では長州力&坂口征夫を相手に藤波との親子初タッグが実現した。173センチ、90キロ(欠場前)。