超特急・小笠原海、ライバー役でカリスマに変身「自然に切り替わっている」…監督からは「神様」

メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の小笠原海が、テレビ東京系連続ドラマ『これから配信はじめます』(3月8日~29日、金曜深夜0時52分、全4話。TVer、ネットもテレ東、U-NEXTで配信中)の出演を終えた。役柄はサラリーマンと人気ライバーという2つの顔を持つ男性を演じ、3月22日の第3話放送当日にはPocochaでの生配信を行った。小笠原に同作の舞台裏や自身の近況を聞いた。

生配信でリスナーからのコメントに応える小笠原海
生配信でリスナーからのコメントに応える小笠原海

29日まで放送のテレビ東京系連続ドラマ『これから配信はじめます』で二役

 メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の小笠原海が、テレビ東京系連続ドラマ『これから配信はじめます』(3月8日~29日、金曜深夜0時52分、全4話。TVer、ネットもテレ東、U-NEXTで配信中)の出演を終えた。役柄はサラリーマンと人気ライバーという2つの顔を持つ男性を演じ、3月22日の第3話放送当日にはPocochaでの生配信を行った。小笠原に同作の舞台裏や自身の近況を聞いた。(取材・文=大宮高史)

 全4話の『これから配信はじめます』は、ライブ配信をテーマにライバーとリスナーの人間模様を双方向から描くオリジナルドラマだ。主演キャストは各話ごとに異なり、小笠原が演じる木之本光は、普段はアパレル会社に勤める平凡なサラリーマン。だが、自宅ではメイクと大胆な色のウィッグで、メイク系ライバーのキラとして振る舞った。小笠原はこの役を楽しみながら演じたという。

「キラはリスナーに向けて物事をはっきり言っていくカリスマ的存在です。普通のドラマではしないような濃いメイクががっつりできた上、光としてのシーンも含めてたくさんの髪型ができて、楽しみながら僕なりのカリスマ像を追求してみました」

 光はもともとメイクが好きだったが、第2話ではボサボサの髪とメガネで地味な格好でライブ配信をしていた。

「初めは配信に慣れていない感を出しつつ、冴えない光がライバーのかすみ(日向坂46加藤史帆)と出会って、ライバーとしても大変身を遂げます。1話から通して見てもらえると、ライバーたちの関係が描かれているので、3話からまた前の回に戻って見ると、光の成長の物語をもっと楽しんでもらえると思います。熊坂出監督が『リハーサルの段取り通りでもなくてもいいよ』と言ってくれたほど自由な雰囲気で進んで、その時に気分に合わせて演じられました」

 撮影現場では、キラとしてのビジュアルでいると監督から「神様」と呼ばれていた。

「配信中のシーンでは本職ライバーの方が使うような照明も当たるので、神々しく見えたのかもしれません(笑)。僕は超特急のメンバーとしてライブのステージに立っている時、すごく自信を持ってパフォーマンスができています。それは演じようと意識しなくても自然に切り替わっているんだと思います。グループの中でも僕が一番年上だし、同じ事務所のEBiDANの中でも、超特急が最年長グループなので、チャラチャラした言動もあまりできないのですが、本当はもっと適当に生きていたい気質です(笑)。光がキラに変身するように、僕も複数の顔を切り替えて生きているのかも」

 キラに比べると外見では地味な光を演じるにあたり、光にしかない個性を熊坂監督と相談して考えたという。

「光は自分の中でこだわりがあり、好きなものがあって芯の強い人物です。3話で堀家一希さんが演じている会社の同僚で、実はキラのファンの水戸匠に気押されるところもありますが、信念を曲げないところを伝わるように丁寧に演じました。人生で大切にしている信念や、好きなものがあると思います。そこから光に共感してもらえればと思います」

 小笠原自身も「好きなものがたくさんあります」というオタク気質。今、ライバーになれるなら、「ポケモンを語りたい」と熱弁した。

「25年来のポケモンプレイヤーです。初めてプレイした『ポケットモンスター金・銀』にハマって、それより古い初代ゲームの『赤』と『緑』にも打ち込んで、歴代ポケモンは全部プレイしています。テレ東さんなら『ポケモンの家あつまる?』には出演したことがありますが、2年前に『ポケモンとどこいく!?』にリニューアルされてからご縁がないので、そろそろ番組に呼んでください(笑)」

「別人になりたいと思ったことは?」と聞くと、表現活動へのこだわりを明かした。

「『超特急にいなかったら何をしていたんだろう』とふと思う時もありますが…普通の会社員生活は続かなかったと思います。でも、エンタメは好きなのでお芝居をやっているか、光のように人を楽しませる文化に関われる仕事についていたのかな」

 超特急としてのアーティスト活動とライブ配信、リアルとバーチャルの違いはあれど、“推し・推される関係”であることは共通している。

「僕らのパフォーマンスにファンが目の前で反応をくれるところが、音楽ライブの空間が好きな一番の理由です。Pocochaでの配信もリアルタイムでライバーがリスナーの名前を呼んだりするので、距離は離れていても絆を感じられます。仕事で疲れたところに推しから名前を呼んでもらえたら、それだけで自己肯定感が上がりますよね。皆さんが“沼”にハマる理由が実感できました」

 マルチに活動する29歳。「メイク好きカリスマライバー」という新しい役柄を切り開くことができた。その経験を今後の糧にするつもりだ。

□小笠原海(おがさわら・かい) 1994年9月27日、神奈川県生まれ。2012年、超特急としてシングル『TRAIN』でCDデビュー。俳優としてはTBS系連続ドラマ『アンナチュラル』(18年)、映画『東京喰種トーキョーグール』(17年)などに出演。超特急は、今年4月20日から7月21日までライブツアー『BULLET TRAIN Spring tour 2024 “Rail is Beautiful”』を開催予定。177センチ。血液型O。

次のページへ (2/2) 【写真】『配はじ』に出演した超特急・小笠原海の貴重なオフショット
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