生駒里奈、小5時代の壮絶いじめ語る「母親を悲しませたくなくて、学校へは毎日行った」

俳優の前田美波里と元乃木坂46の生駒里奈が、6月25日から東京・草月ホール行われる『リーディングドラマ 西の魔女が死んだ』で初共演する。

『リーディングドラマ 西の魔女が死んだ』に出演する前田美波里(左)と生駒里奈
『リーディングドラマ 西の魔女が死んだ』に出演する前田美波里(左)と生駒里奈

前田美波里が朗読初挑戦「自分と重なるところがたくさんあった」

 俳優の前田美波里と元乃木坂46の生駒里奈が、6月25日から東京・草月ホール行われる『リーディングドラマ 西の魔女が死んだ』で初共演する。

 梨木香歩の小説『西の魔女が死んだ』が、朗読という形でリーディングドラマ化。同作はイギリス人の祖母を持つ少女・まいが主人公。中学生になった途端、学校に行けなくなったまいは祖母の元へ向かい、祖母と孫の1か月あまりの交流が描かれている。芸歴60年のミュージカル俳優・前田が祖母を、乃木坂46でセンター経験のある生駒が少女・まいを演じる。

 公演に向けて行われた舞台のビジュアル撮影の場で前田は、初対面の生駒に「朗読は里奈ちゃんのほうが先輩。いろいろ教えてね」とあいさつ。「これまで自分の魅力は踊って歌うことだと思い込んでいた。朗読の誘いがあっても断ってきた」と明かし、今回初挑戦する気になった理由について、「この作品が自分と重なるところがたくさんあったから」と説明した。前田の息子・真木蔵人の娘(孫)の教科書に『西の魔女が死んだ』が載っていたといい、「自分がおばあちゃん子だったことを思い出しました」と振り返った。

 アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれた前田は、鎌倉の母方の祖父母のもとで育ち、箸の上げ下ろしから礼儀作法まで厳しく仕込まれたという。「祖父はとても厳しかったのですが、祖母はつねに一歩下がって祖父を立てる人で、楚々(そそ)としたやさしい女性でした」と懐かしんだ。三井財閥の令嬢のために作られたと言われる聖ミカエル学園小学校に入学し、“ミックス”であるということでいじめにあうこともなかったという。、バレリーナを目指して自由闊達(かったつ)に育っていた前田は、「むしろ芸能界に入ってから、なかなか自分の居場所を探せなくなった。ミュージカル女優としてやっていこうと決めたのは、(マイク眞木との)離婚を経験した後でした」と振り返った。

 一方、秋田県で幼少期を過ごした生駒は、小学5年生の時に壮絶ないじめを経験。「ある日突然、昨日まで仲良くしていた友だちから無視されるようになって……」と明かした。ロッカーの荷物が床に散乱するなど、いじめはエスカレート。当時の居場所は図書館で、「ファンタジーを読んで自分の世界に没頭する日々」が続いたという。「今にして思えば、ダンスを習っていたり、少し目立っていた私が目障りだったのかな」と思い返した。当時の経験が、今回「まい」を演じるにあたって感情移入に役立っているという。「学校に行けないまいちゃんの気持ちはわかります。私は母親を悲しませたくなくて、学校へは毎日行ったけれど、自分の感情を消して過ごしていましたから……」と語った。

 撮影では、白いシャツとスカートにベージュのエプロン、麦わら帽子という衣装を身に着けた前田と、白いシャツとジーンズ姿の生駒が、ナチュラルな笑顔でポージング。本当の祖母と孫のように抱き合うなど、距離を縮めた。

 同公演の最終公演は、生駒の出身地である秋田県の由利本荘市文化交流館カダーレで行われる。

次のページへ (2/2) 【写真】初対面で抱き合う前田と生駒
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