【格闘代理戦争】青木真也、推薦選手に「負け確定」 対戦監督を前に「どなたか存じ上げてない」
ABEMA格闘ドキュメンタリー番組『格闘代理戦争-THE MAX-』の1回戦を前にトーナメントの抽選会と囲み取材会が14日、都内で行われた。青木真也、秋山成勲、クレベルコイケ、岡見勇信&中村倫也、イゴールタナベ、鶴屋怜、平本蓮、田嶋椋の8組の監督が勢ぞろいした。
中村倫也は平本蓮の遅い登場に「誰待ちですか…」
ABEMA格闘ドキュメンタリー番組『格闘代理戦争-THE MAX-』の1回戦を前にトーナメントの抽選会と囲み取材会が14日、都内で行われた。青木真也、秋山成勲、クレベルコイケ、岡見勇信&中村倫也、イゴールタナベ、鶴屋怜、平本蓮、田嶋椋の8組の監督が勢ぞろいした。
同番組は、「格闘技界の次世代のスターを生み出す」という目的のもと、第一線で活躍する格闘家が監督となり、原石である若手ファイターを推薦して競わせることで新たなスターを発掘、その過程を追う“格闘ドキュメンタリー番組”。今回のテーマはMMA。計8組が優勝賞金300万円をかけてトーナメント戦を行う。
監督8人が集合し、いまにも抽選会が始まろうとしていたが、制作スタッフが一旦進行を止める。平本がいない。8人で平本の到着を待つなか、中村は「誰待ちですか……」と苦笑いしていた。
数分後、平本は会場に現れると隣に座った秋山と談笑。いよいよスタートした。
抽選を前に各監督からのひとこと。一般応募で参加の田嶋は「有名な監督たちの選手を倒していけるように頑張ります」と真面目なコメント。鶴屋は「優勝します」とひとこと。他の監督もまるで自分が戦うのかのように語っていく。
他とは違う角度だったのは平本と青木だ。平本は「大会の進行をさまたげないようにします」と笑いを誘い、青木は「競技じゃなくて、番組ですから。そこを忘れずに頑張っていきましょう」と笑みを浮かべていた。
対戦相手の監督を前に「ちょっとどなたか存じ上げていない」
割りばしに書かれた番号を引いて、抽選する順番を決める。この2人はやはり何かを持っているのか。平本はトップバッターを青木は最後を引いた。
番組名の書かれた箱からAからHまでのアルファベットが書かれたボールを引き、組み合わせを決めていった。抽選の結果、1回戦は以下の組み合わせで行うことが決定した。
ミスターホンデ(TEAM秋山成勲)―中村京一郎(TEAM岡見勇信&中村倫也)
中谷優我(TEAM青木真也)―松岡拓(TEAM田嶋椋)
ギレルメ・ナカガワ(TEAMクレベルコイケ)―諸石一砂(TEAM鶴屋怜)
トミー矢野(TEAMイゴールタナベ)―向坂準之助(TEAM平本蓮)
番組で用意されたトーナメント表には出場選手の写真と名前ではなく、監督の写真が貼られていく。それを見た青木は「誇大広告ですよ! これ」とガヤを入れ、自身の枠が決まると「もってるな」とひとりうなずいていた。
TEAM青木真也の中谷優我は一般枠から応募の松岡拓(TEAM田嶋椋)と対戦する。青木は対戦相手の監督を前に「ちょっとどなたか存じ上げていないんですけど、相手も分かっていないですが適当に行きましょう。明日も元気で、はい」と余裕の発言。
それでも自身の推薦選手である中谷の優勝可能性を問われると「負け確定」と吐き捨てていた。同番組の初回放送で青木は“気持ち”を見せない中谷に「どんなに努力しても向かないから。厳しいこと言うとやらない方がいい」と呆れとも言える叱責。
これに中谷は「イチから見直していきたい」と涙をして、うつむくのみ。注意をされてもなお強い気持ちを見せない姿に青木からは格闘家としての資質を問われる事態になっていた。
この日、田嶋は青木に全く相手にされていなかったが「知らない方が作戦が立てづらいはずなので、全然大丈夫です」「自分は推薦選手を信じているので、しっかり結果を出してもらえればと思います」と語り、大物食いへの“気持ち”は見えなかった。
青木は1度決勝まで行ったもののあと一歩で優勝を逃している。それがゆえに番組へかける思いは一段と強い。自身の推薦選手に対して放った「負け確定」は冗談ではなく真顔だった。
「(中谷は)自信も力もないでしょ。そのなかで彼がなんとかして殻を破って勝ち上がっていくところに意味、物語があるんじゃないんですか」
1回戦を前に自身の考える格闘技とは、なにかを見せる青木。中谷ら若手選手は何を感じたのか。会見に同席していたUFCファイター・中村は青木の話に大きくうなずいていた。