「私の母親」が「くそババぁ」に “究極の悪女”演じる吉本実憂のプロ魂「演じている私でさえ憎たらしい」

これほど怖くてひどい悪女がいるだろうか。俳優・吉本実憂が、日本テレビのドラマ『消せない「私」―復讐の連鎖―』(金曜深夜0時30分)に出演し、高校時代に主人公・灰原硝子(志田彩良)への暴行を計画した主犯格・海崎藍里(うみさき・あいり)を演じ、迫力たっぷりの“究極の悪女”を表現している。作品は硝子の復讐劇だが、藍里の悪女ぶりがSNS上で「怖すぎ」「圧がすごい」「振り切れていてすごい」と話題となっている。悪女役の経験が多い吉本も「ここまでひどい悪女は経験ないです」と話している。吉本に究極の悪女を演じた心境を聞いた。

悪女役について語る吉本実憂【写真:ENCOUNT編集部】
悪女役について語る吉本実憂【写真:ENCOUNT編集部】

日本テレビのドラマ『消せない「私」―復讐の連鎖―』で海崎藍里を熱演

 これほど怖くてひどい悪女がいるだろうか。俳優・吉本実憂が、日本テレビのドラマ『消せない「私」―復讐の連鎖―』(金曜深夜0時30分)に出演し、高校時代に主人公・灰原硝子(志田彩良)への暴行を計画した主犯格・海崎藍里(うみさき・あいり)を演じ、迫力たっぷりの“究極の悪女”を表現している。作品は硝子の復讐(ふくしゅう)劇だが、藍里の悪女ぶりがSNS上で「怖すぎ」「圧がすごい」「振り切れていてすごい」と話題となっている。悪女役の経験が多い吉本も「ここまでひどい悪女は経験ないです」と話している。吉本に究極の悪女を演じた心境を聞いた。

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 藍里はプライドが高く、わがまま。今はOLだが、高校時代に自分より目立つ硝子に嫉妬して暴行事件を企てた主犯格。貧乏な実家と毒親の母にコンプレックスを持つ。悪女の要素がこれでもか、というほど詰め込まれた設定。オファーを受けた際の吉本はどう感じたのか。

「今までも悪女は何度か経験していますが、悪い人に加えて、今回は、あざとさも入っていました。あざとさが加わった悪女は初めてだったので、やりがいを感じました。見てくれる人にインパクトを与え、記憶に残る作品になればいいなと思います」

 ひどい悪女を演じることで吉本自身に悪影響が及ぶことはないのか。

「そうなったら悲しいですが、多分、なっていません。実は悪女を演じると本来の私自身が不思議と優しくなれるんです。役でたくさん人を傷つけている分、日常の素の私は、何を言ったら、また、何をしたら人は傷つくかを感覚的に分かるようになっていきます。なので、優しくなれる気がしています。プライベートで藍里が出てしまうこともありません(笑)」

 プロとして魂を込めて悪女を演じる。罪悪感はないという。

「オファーを頂いた時点で、この役をまっとうするという覚悟を固めます。そうなったら、あとはその役にただただ染まるだけ。撮影に入る時は自分が考えてきた役づくりを100%信じ、思ったことを全力でやります。藍里の場合、プライドを傷つけられたから仕返しをまっとうする。その仕返しを吉本実憂自身も手助けするような感覚で演じています。演じる瞬間はのり移っているのかもしれません。放送を見ていて、演じている私でさえ憎たらしいと思いましたから(笑)」

 役作りも気になる。

「台本で『私の母親』というせりふがあった時、もっと汚い言葉にできないかと考え、リハーサルの際、『ババア』と言ったら、監督が『いいね』と言ってくださいました。私も盛り上がったのか本番は『くそババア』に変えていました(笑)。そういうところで藍里の悪女の要素をカラフルにしていきました。悪役って結構、遊べるんです。演じていて楽しいです」

 自身と藍里との共通点はどうか。

「あったら困りますね。無いです(笑)。でも、藍里が婚活に没頭するように、私も一つの物事に没頭することはあります」

「振り切れていてすごい」「悪女役がはまっている」と称賛の声

 SNS上では「振り切れていてすごい」「目力の圧がすごい」「悪女役がはまっている」という声が多い。

「藍里は、罪悪感のようなことを一切感じない悪女でしたが、いろんな部類の悪女があると思います。俳優としては悪女を極めたいです(笑)。私はいつも目のお芝居を意識していますが、今回は特に意識しました。感情をちゃんと作って本物にすることで、すべてが目に映り出て、目で表現できると思っていますので」

 今回、演じる藍里は玉の輿を狙う。吉本はどうか。以前、理想の結婚相手は愚痴を互いに言い合える男性と語っていた。

「私は人として合うか合わないかを大切にしてるので、お金持ちかどうかで判断はしません。割り勘、全然いいです。外食とかしても私も半分払いたいです。最近は愚痴どころか悟りをひらいたかのように怒ることも少なくなり、イラっとしても自分で感情を抑えられるようになりました。でも結婚する人とはちゃんとお互いの意見を交換したいですね」

 最後にタイトルにちなんで吉本に、消したいけど“消せない私”と“消したくない私”も聞いてみた。

「消したいのは、幼い時に家にあるピアノの上からダイブしておでこに傷ができたこと。消したくないのは小2の時に夢見た私。小2の時の夢は警察官になることでした。生まれて初めて何かになりたいと思ったんです。当時、合気道を始めて強い女性に憧れていて、警察官になるために強くなろうと一生懸命練習しました。初めて自分で決めたことに対して頑張った瞬間。消したくない私です」

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