『VIVANT』は後進育成のため 福沢諭吉の玄孫・福澤克雄監督「教育者の血がちょっとだけ流れている」

昨年放送されたTBS系連続ドラマ『VIVANT』が、『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'23/第29回 AMDアワード』の「大賞/総理大臣賞」を受賞。5日、都内で授賞式が行われ、主演の堺雅人、福澤克雄監督が登壇した。

授賞式に登壇した堺雅人(左)と福澤克雄監督【写真:ENCOUNT編集部】
授賞式に登壇した堺雅人(左)と福澤克雄監督【写真:ENCOUNT編集部】

福澤監督、漫画『スラダン』は“教科書”「結構見ている」、井上雄彦氏と会場で談笑

昨年放送されたTBS系連続ドラマ『VIVANT』が、『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’23/第29回 AMDアワード』の「大賞/総理大臣賞」を受賞。5日、都内で授賞式が行われ、主演の堺雅人、福澤克雄監督が登壇した。

昨年7月から9月に放送された連続ドラマ『VIVANT』。ハイクオリティな映像美に加え、堺演じる主人公・乃木と彼を取り巻く公安、さらに「別班」という謎の組織が複雑に絡み合った重厚なストーリーが回を追うごとに話題を呼び、放送直後に伏線を考察するSNS上が飛び交うなど、社会現象にもなった。

ドラマ製作の目的は「人材のためだった」と福澤監督。「僕ははっきり言って大学卒業するまでラグビーしかやっていなかった。でも映画監督になりたい、どうしたらいいんだと思って拾ってくれたのが、TBSだった。そこでドラマの伝統の流れで、どうにかこうにか生きてこられて今に至っている」と自身の経験を紹介した。

「今の若い人たち、東大や京大を出ている人、院を出ていて映画を作りたい人たちがどこに入ったらいいのかというと、なかなか難しいのが現状。テレビ局のドラマを作るノウハウを続けるためにも、大きな輪を作って人を呼び、新たな未来、希望を目指していきたいと思った。実はそこを目指していたんです」と説明。自身が福沢諭吉の玄孫であることから、「こう見えても福沢諭吉先生の孫の孫として生まれた僕として、教育者の血がちょっとだけ流れている」と会場を笑わせながら語った。

国内で発表されたデジタルメディアで表現されたコンテンツやサービスを対象に、優れた作品を年間コンテンツ賞「優秀賞」として選出し、優秀賞の中から「大賞/総務大臣賞」と「AMD理事長賞」などを決定する。

今年の「AMD理事長賞」は映画『THE FIRST SLAM DUNK』。福澤監督は「いやぁ、まさかスラダンよりもよかったと言われるとは、非常にうれしいです。井上先生の『SLAM DUNK』は教科書みたいなもの。結構見ているんです」とファンであることを告白。授賞式後は堺をまじえて談笑する姿もあった。

◆年間コンテンツ賞「優秀賞」
新しい学校のリーダーズ
アニメ【推しの子】
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
THE FIRST SLAM DUNK
将棋チャンネル
STOP! 海賊版「ありがとう、君の漫画愛。」
ストリートファイター6
日曜劇場「VIVANT」
「PARCO HAPPY HOLIDAYS 2023」生成AI広告
Pokemon Sleep

◆功労賞
任天堂株式会社 代表取締役フェロー 宮本茂氏

◆江並直美賞(新人賞)
株式会社 MIERUNE グラフィックデザイナー 加藤創氏

◆リージョナル賞
みんなで創る! 佐賀市公式スーパーアプリ SAGACITY

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