「なんですかこのハッピーなの」 渋滞中に道を譲ったら驚きの展開 「こんなお礼はうれしい」の声

高速道路を走行中に道を譲ったところ、思わぬ形でお礼をされたというネット上の投稿が大きな話題になっている。「こんなお礼はうれしい」とネット上もほっこりの出来事が起こったのは、神奈川と千葉を結ぶ東京湾アクアライン。写真を投稿した溜(@omaeisbad)さんに詳しい話を聞いた。

東京湾を横断するアクアライン【写真:写真AC】
東京湾を横断するアクアライン【写真:写真AC】

ネット喝采「これは譲りがいがあるね」

 高速道路を走行中に道を譲ったところ、思わぬ形でお礼をされたというネット上の投稿が大きな話題になっている。「こんなお礼はうれしい」とネット上もほっこりの出来事が起こったのは、神奈川と千葉を結ぶ東京湾アクアライン。写真を投稿した溜(@omaeisbad)さんに詳しい話を聞いた。

「道譲ったらぬいぐるみが続々と出てきてめっちゃ笑った」

 2月25日、溜さんがXに1枚の写真を投稿すると、1200万件超の表示回数を記録する反響に。「これはかわいい!」「最高級の謝意」「なんですかこのハッピーなの」「これは譲りがいがあるね」「こんなお礼はうれしい」など多くの声が寄せられた。

「友人と2人で千葉の友人の家から神奈川の私の家に向かう途中のアクアラインで、助手席の友人が撮影しました。トールゲートの手前から海ほたるまで大渋滞で、ゲートの先でみんな譲り合いながら少しずつ合流しているような状況でした」

 そして、その中の1台の車に道を譲ると、窓から大量のぬいぐるみが……。

 車には「おそらく4人」が乗っていたといい、感謝の意を盛大に伝えられた。

 最も印象に残ったぬいぐるみを聞くと、「右の後部座席から出てきたトムとジェリーのジェリーです。最初に出てきたので印象に残っています」。渋滞によるストレスも忘れさせてくれるような瞬間に、ハンドルを握っていた溜さんも思わず笑顔になった。

 運転中に道を譲ってもらったら、ハザードランプで合図したり、手を軽く上げてお礼の気持ちを示すなどが一般的だ。

 溜さんは「当たり前のようにやっている方も多いと思いますが、ハザードをたいてもらえたときは毎回温かい気持ちになります。道を譲ってもらったときにハザードをたく行動は義務ではありませんが、だからこそ気持ちが伝わり、お互いに温かい気持ちになれるんだと私は思います。譲ってもらえること、感謝してもらえること、私はどちらの立場においても相手の親切心を当たり前だと思わないでいたいです」と続けた。

渋滞のストレスも一気になごんだ【写真:X(@omaeisbad)より】
渋滞のストレスも一気になごんだ【写真:X(@omaeisbad)より】

まねるべきことは「思いやりの気持ち」

 投稿が大きな話題になったことは、驚きを持って受け止めた。

「こんな拡散されるなんて思わずに何気なく投稿しましたが、誹謗(ひぼう)中傷などが問題視されている中、本当に批判的な反応がない平和なポストになってうれしいです。ぬいぐるみを落とすかもしれないという危険性はありますが、私はそれ以上に渋滞という普通は退屈だし、イライラしてしまうような状況を楽しめて、さらには周りの人も楽しませられるこの方々のユーモアがすてきだと感じました。私たちはこの方々の行動をまねするというよりも、このような思いやりの気持ちを持つことをまねするべきだと思いました」と結んだ。

次のページへ (2/2) 【写真】前方の車からぬいぐるみが続々と…
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