憧れヴェルファイアを独学でカスタム 完成までに1年力作も「同僚からはボロクソに」
自分の理想の車を自分仕様にカスタム――。思い描く理想を追い求め、自身の手で実際にカスタムを行った愛好家がいる。独学で勉強し、重ねる進化。若干20代ながら内装やマフラーにこだわった珠玉の1台に迫る。
新型を買ったら?「シンプルにいじります」
自分の理想の車を自分仕様にカスタム――。思い描く理想を追い求め、自身の手で実際にカスタムを行った愛好家がいる。独学で勉強し、重ねる進化。若干20代ながら内装やマフラーにこだわった珠玉の1台に迫る。
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アルヴェル(アルファードとヴェルファイア)愛好家が集まるカーイベントに参加した27歳のゆうすけさん。この日は20式のヴェルファイアに乗って参加した。自慢の1台が誇る紫の車体は朝日に照らされ、輝いていた。聞けば以前からこの2台に憧れていたという。「やっぱり豪華な内装が大好きです。車だとは思えないですよね」。今でも週に1回の洗車は欠かさない。愛車への熱は本物だ。
カスタムしたのはシート、ステアリングなど。「4年前に仕事の傍ら、自分で動画を見ながら勝手にカスタムしました。シートとかが家に届いたときは、家族はびっくりしていましたけど(笑)。カスタムはほとんどもうシンプルに、ヘッドライトはバルブだけ変えて。結構大変でしたね。シートカバーだけで10万円ぐらいしました」。カスタムは未経験ながらも、YouTubeやサイトなどを見て独学で勉強し、完成させていった。かかった費用の総額はおよそ20万円で、全て完成させるのに約1年かかったという。
シートやステアリングは自動車パーツ専門ブランドの製品を購入した。「結構自分的ではお気に入りだったんですけど、会社に乗っていったら同僚や上司からは不評で……。ボロクソ言われてしまいました(笑)。あと、車の中にステッカーを貼っていたのですが、車の前後にドライブレコーダーを取り付けたら、視界の邪魔になってしまったこともありました。せっかく付けたのにはがしてしまうことになり残念でした。予備も用意していたのですが、また会社で何か言われると思うと……付けられなくなってしまいました(笑)」。
こだわりはまだまだある。マフラーはエアロパーツ専用のものを使用している。自身もよく吟味し、こだわって取り付けたパーツだったが、実際に取り付けるとハプニングがあったそうだ。「エアロパーツなしで付けたら長さがオーバーしてしまったんです。大体5~10センチくらいだったかな。バンパーにも干渉してしまったのでそれはまずいと。さすがに自分ではできないので業者さんにお願いして、切って調整してもらいました」。
乗り出してから約9年だという1台。本音を言うともっとカスタムしたかったそうだが、近々乗り換えを検討しているという。昨年6月に販売が開始された40式新型ヴェルファイアも購入したいと希望を口に。「もし乗り換えられたら? その時はシンプルにいじります。モデリスタ(トヨタ自動車系列のカスタマイズブランド)の製品を使ったりしたいですね。それだけやったら終わりです」と想像を膨らませた。