体制変化を象徴 亀梨和也と旧ジャニ退所の山下智久が4年ぶり共演で『青春アミーゴ』披露

KAT-TUNの亀梨和也が38回目の誕生日となった23日、東京・六本木のビルボードライブ東京で『Inside 23 experiment No.0/No.B』を開催した。『Inside 23 experiment』は、亀梨が実験的なことに挑戦するプロジェクトで、昨年12月29日に同会場で初開催した『Inside 23 experiment No.0』に続く第2弾。今回はステージの途中、2020年10月末に旧ジャニーズ事務所を退所した山下智久を迎え、2人のユニット・修二と彰で15年に大ヒットさせた『青春アミーゴ』を披露した。

『青春アミーゴ』を披露したKAT-TUNの亀梨和也(右)と山下智久
『青春アミーゴ』を披露したKAT-TUNの亀梨和也(右)と山下智久

亀梨38回目誕生日にイベント開催、山Pがケーキを持って登場

 KAT-TUNの亀梨和也が38回目の誕生日となった23日、東京・六本木のビルボードライブ東京で『Inside 23 experiment No.0/No.B』を開催した。『Inside 23 experiment』は、亀梨が実験的なことに挑戦するプロジェクトで、昨年12月29日に同会場で初開催した『Inside 23 experiment No.0』に続く第2弾。今回はステージの途中、2020年10月末に旧ジャニーズ事務所を退所した山下智久を迎え、2人のユニット・修二と彰で15年に大ヒットさせた『青春アミーゴ』を披露した。

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 キャンドルの灯りが無数にゆらめく場内。客席と近くシックなムード漂うステージに亀梨が姿を見せた。そして、生バンドの重厚なメロディーに乗せ、KAT-TUNの『Real Face』、ソロ曲の『絆』や、いきものががりの『オリオン』など5曲歌い上げた。直後、山下がバースデーケーキを手にして登場した。

 イベントタイトル『Inside 23 experiment No.0/No.B』を記したチョコレートプレートがあしらわれたケーキは、すぐに観客、バンドメンバーにもふるまわれた。ケーキのアップがモニターに映し出されると、亀梨はケーキ皿を持つ自身の手を引き合いに「気持ちは緊張していないのに手が震えちゃって。その手を見て動揺しちゃう」と苦笑い。その後、山下とのトークを始めた。

亀梨「我々としては4年ぶりですか。同じステージに立つのは。お互いの環境も諸々変わっていく中で、プライベートではちょこちょこ会ったりして、真面目な話し合いもしっかりしてね。そんな中で今回、誕生日に遊びに来てくれたと」

山下「初めてカメに会ったのは多分、13歳くらいの時」

亀梨「俺12歳。すごいよね。25年来の付き合い。いろいろ仕事もしながら、こういう密度でお仕事する相手ってなかなかいない」

山下「本当に切磋琢磨し合える友人というのはね。お互いに尖った時もあったし、そこからともに成長し合えた」(感慨深い表情で)

 そして、2人はハグを交わし、『青春アミーゴ』を歌い、踊った。歌いながら笑みを交わし、サビでは親指を立てたこぶしを寄せる手振りもしてみせた。

 亀梨と山下は、05年に期間限定ユニットの修二と彰として『青春アミーゴ』をリリースし、ミリオンヒットを記録した。17年には、日本テレビ系連続ドラマ『ボク、運命の人です。』で12年ぶりに共演を果たし、新ユニット・亀と山Pとして主題歌を担当した。

 20年には、ユニットを再結成した上でドームツアーをはじめとしたプロジェクトの始動を発表していたが、コロナ禍の影響で、5月から予定していたツアーは中止。4月29日にリリース予定だったアルバムの発売延期となった。その後、山下が活動を自粛し、事務所を退所。いずれも実現しないままだった。

 だが、今月11日に2人はインスタグラムで生配信を実施。20年に予定していたプロジェクトが中止になったことをファンに謝罪した。亀梨は「大きな心残りだった」と振り返り、山下も「心苦しい部分があった」とコメント。その上で、今回のイベントで2人が4年ぶりにステージで共演することを発表していた。

 退所者と所属者が2人でステージに立つ。旧ジャニーズ事務所の体制では考えられなかったことだが、状況は大きく変わった。事務所創設者である故ジャニー喜多川氏の性加害問題が明るみになり、事務所名はSMILE-UP.に変更。同社は性被害者の補償に特化した会社になり、4月からは、新設されたSTARTO ENTERTAINMENTが代ってタレントたちとエージェント契約やマネジメント契約を結び、歩み出す。同社の福田淳社長は、退所者とのコラボについても「お客さんを楽しませるために何がタレントさんにとって良いのか、それが心地良かったら、どんどんやればいい」と公言しており、亀梨と山下がその先駆けになった。

 共演を終えて山下を見送った亀梨は本編の最後に、玉置浩二の『サーチライト』をカバーした。13年に主演した日本テレビ系連続ドラマ『東京バンドワゴン~下町大家物語』のエンディングテーマだ。思い出の同曲をじっくりと聴かせると、アンコールでは「すごく昔から大好きな曲で、僕が気合を入れたい時に聴かせてもらっていた大切な曲」と言い、Mr. Childrenの『終わりなき旅』を披露した。

 約2時間にわたる公演で、亀梨は計8曲を歌唱した。最後に拍手を受けると、感謝を込めて手を振り返した。そして、客席通路を進んで「ありがとうございました!」。笑顔のまま会場を後にした。

<セットリスト>

1.『なんでもないや』(RADWINPS)
2.『Real Face』(KAT-TUN)
3.『Progress』(スガシカオ)
4.『絆』(亀梨和也)
5.『オリオン』(いきものがかり)
6.『青春アミーゴ』(修二と彰)
7.『サーチライト』(玉置浩二)
※8.『終わりなき旅』(Mr. Children)

※はアンコール曲

次のページへ (2/2) 【写真】亀梨和也のソロ歌唱シーン
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