ミスコン受賞した長沼麻陽さん→メディア業界目指すも…現実は狭き門「どんな形でもやってみたい」
2022年の「第4回ミスユニバーシティ」で優勝した群馬県代表の長沼麻陽(ながぬま・まひな/22)さん(武蔵野大4年)は、間もなく大学生活を終える。幼少期からプロのバレリーナを目指していたが、マスコミの仕事に憧れ、高校の頃に弁論大会で全国2位になった。現在はメディアでの仕事を目指して就職活動中だ。グランプリ獲得から2年。現在の心境を語った。
ミスコングランプリ受賞者の「今」をリサーチ
2022年の「第4回ミスユニバーシティ」で優勝した群馬県代表の長沼麻陽(ながぬま・まひな/22)さん(武蔵野大4年)は、間もなく大学生活を終える。幼少期からプロのバレリーナを目指していたが、マスコミの仕事に憧れ、高校の頃に弁論大会で全国2位になった。現在はメディアでの仕事を目指して就職活動中だ。グランプリ獲得から2年。現在の心境を語った。(取材・文=福嶋剛)
――ミスユニバーシティに応募したきっかけは。
「高校生のとき、新聞委員になって当時の法務大臣や少年院で取材をしました。このとき、『自分が感じたことをもっと多くの人に届けたい』『ミスコンで1位を獲って発信力を高めたい』と思ったことが1つの理由です。もう1つは、外見も内面も自信がなかったので、1位を獲って自信をつけたいと思ったことです」
――大会に参加した感想は。
「大会期間中のレッスンを通じて『自信を持つことは1位を獲ることじゃなくて、自分を認めて内面を見つめ直すことだ』と分かりました。なので、大会当日は1位を獲ることや誰かと比較することではなく、後悔のないようにベストを尽くして完全燃焼しようと思いました」
――グランプリを獲った感想は。
「弁論大会に出場した経験はありましたが、本大会の質疑応答でうまく答えられなくて(グランプリの)自信はありませんでした。でも、ファイナルステージ進出者の名前が呼ばれると、進出できなかった仲間たちが『私たちの思いを託したからね』と言って応援してくれました。1位を獲れるとは思っていませんでしたが、『順位がどうであれやりきった』という気持ちでした。」
――グランプリ獲得後、周りの反応は。
「家族には祝福してもらいましたが、大学生活は全く変わりありません。何事にも謙虚に取り組もうとしてきた自分を評価いただいたので、グランプリを獲ったからといって、違う形に変わってしまってはいけないと思っています」
世界情勢などを伝える仕事を目指す
――ミスコンを通して影響を受けたことは。
「『この1年で自分の全てを認めて自信を持つことができました』と言いたいところなんですが、まだまだ発展途上というか、『不十分だな』と感じています。でも、1つ成し遂げられたとしたら、他人と比べないということです。一番のライバルは自分だということに気付きました。これからも自信を持って、『自分のことが大好き』と言えるように頑張っていきたいなって思います」
――春から社会人ですか。
「実は今も就職活動中なんです。これまでだったら他の子と比べて焦っている自分がいたと思うんですが、こういうときこそ、ミスユニバーシティとしての経験を生かして気持ちをコントロールしながら、良い方向になると信じてポジティブに毎日を過ごしています」
――高校生の新聞委員がきっかけで、報道関係の仕事に就きたいそうですね。
「世界情勢などを伝える仕事を目指しています。自分の声で伝えられたら一番良いのですが、現実は狭き門です。なので、『どんな形でもこの世界でやってみたい』という気持ちで就職活動を続けています」
――長沼さんの趣味は。
「3つあります。1つ目は寝ることで、毎日10時間くらい寝ます。朝はとっても苦手で。それを克服しようと、大学生になって毎朝5時に起きてパン屋さんでアルバイトを始めました。ところが、コロナ禍でお店が閉まってしまい、バイトを辞めてからはお昼まで寝る生活に戻っちゃいました(笑)。2つ目は食べることです。こう見えてめっちゃ食べます(笑)。ミスコンのレッスン中も他の子がおにぎり1個で我慢しているのに、私は4個も食べちゃいました。休みの日は平気で『ひとり焼肉』とかに行きます。でも、毎朝ちゃんとお弁当を作っていて、できるだけ栄養バランスも気を付けながら食べ物のストレスを抱えないようにしています。ただ、夕方6時以降は食べないように調整しています。3つ目は自転車移動です。群馬で育ったので電車やバスの混雑が苦手で、都内だったらできるだけ自転車で移動しています。たくさん食べるのでちょうど良いのかもしれませんね(笑)」
□ミスユニバーシティ 「全国版ミスキャンパス」と銘打ち、全国の大学生、専門学校生の中から日本一を決める大会。「ミスユニバースジャパン」をはじめとする複数ミスコンテストの合同地方代表選考会「ベストオブミス」の予選から、各県大会を勝ち上がった学生のみで競う。全国の大学生、専門学生を対象に次世代のリーダーにふさわしい人物を選出。選考では、外見の美しさに加え、社会性や内面も重視される。コンテストのテーマは「今できること」。