中尾ミエ、77歳にして圧倒的パワフルなステージ 自身の名曲から往年スターの代表曲を熱唱
歌手の中尾ミエが9日、東京・有楽町I'MASHOWでライブ「中尾ミエ 77th birthday live No Time At All~もっともっと楽しまなくちゃ~」の公開ゲネプロを行った。
長寿の秘訣は「やりたいと感じたらまず始める」
歌手の中尾ミエが9日、東京・有楽町I’MASHOWでライブ「中尾ミエ 77th birthday live No Time At All~もっともっと楽しまなくちゃ~」の公開ゲネプロを行った。
中尾と言えば「可愛いベイビー」や「片想い」など数々の代表曲を持ち、1963年には歌手として初めてエランドール賞の新人賞を受賞するなど、60年以上に渡り第一線級で活躍を続けている。
ステージに登場した中尾は「久しぶりのコンサート。昨年6月に喜寿(77歳)のコンサートを行ったのですが、なかなか評判が良くて、アンコールをやってみようと思ったんです」と今回のステージについて語ると「芸能界に入って60数年、歌を通じて人生を振り返ってみたいです」とあいさつ。
デビュー曲「可愛いベイビー」を歌うなか、若かりし頃の中尾の姿がスクリーンに映し出されると、中尾は「なんてかわいいんでしょ。こんな時代もあったんですね」と懐かしい顔を見せる。さらに伝説の音楽番組「シャボン玉ホリデー」に話が及ぶと、「この番組のおかげでコントとか踊りとかを勉強しました。この時の経験が、その後の芸能活動に役立ちました」と笑顔を見せ、番組のエンディングテーマ「Stardust」を熱唱する。
その後、盟友・モト冬樹が登場すると、当時中尾が所属していた渡辺プロに在籍していたザ・ドリフターズ、ハナ肇とクレイジーキャッツ、梓みちよ、小柳ルミ子ら伝説のスターたちの名曲メドレーを披露。さらにミュージカル『ピピン』の「No Time At All」など、自身の芸能生活の軌跡をたどるセットリストと、自身が主演・プロデュースを手掛けたミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ』のナンバーの数々を、尾藤イサオ、正司花江、光枝明彦らをゲストに迎えパワフルに歌い上げる。
ゲネプロを終えた中尾は「途中どうなるかと思いましたが、なんとか最後まで来ました。久しぶりにステージに立てて、生のバンドの前で歌うのは気持ちいいですね」と満足そうな表情。
すでにチケットは完売しているようで中尾は「本当にありがたいです」と感謝を述べると、代表質問で長寿の秘訣(ひけつ)を問われ「体を動かして楽しい毎日を送り、おもしろそう、やりたいと感じたらまず始める。そして先輩たちと仕事を一緒にすること」と77歳にしてあふれ出るパワーの源を語った。