「毛利蘭のツノ」はいつから? 『名探偵コナン』の定番ネタ“毛利蘭の髪型”の歴史

『週刊少年サンデー』(小学館)で1994年から連載を続けている『名探偵コナン』(作:青山剛昌)。アニメも96年から放送が始まり、漫画やアニメ、映画も含めて幅広い世代から愛されている作品だ。作中で深まり続ける謎もあり、今後の展開を予想するファンが多い中、たびたびネタにされるキャラクターや描写も存在する。そのひとつが毛利蘭の髪型で、ネット上ではその鋭利になった部分を指して「ツノ」と呼んでおり、今では『コナン』定番のネタに。そこで今回は、原作の何巻で蘭の髪型がツノ化したのか検証していく。

名探偵コナン 1巻(青山剛昌/小学館)
名探偵コナン 1巻(青山剛昌/小学館)

もはや凶器…蘭の髪型が“ツノ化”

『週刊少年サンデー』(小学館)で1994年から連載を続けている『名探偵コナン』(作:青山剛昌)。アニメも96年から放送が始まり、漫画やアニメ、映画も含めて幅広い世代から愛されている作品だ。作中で深まり続ける謎もあり、今後の展開を予想するファンが多い中、たびたびネタにされるキャラクターや描写も存在する。そのひとつが毛利蘭の髪型で、ネット上ではその鋭利になった部分を指して「ツノ」と呼んでおり、今では『コナン』定番のネタに。そこで今回は、原作の何巻で蘭の髪型がツノ化したのか検証していく。

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 そもそも毛利蘭とは主人公・江戸川コナンの本来の姿である工藤新一の幼なじみで、いわゆる本作におけるヒロイン。小学生のコナンは蘭の家に居候しているため、蘭がコナンの面倒を見ていることもあって登場する回がとても多い。

 いつ頃から蘭の髪型がツノ化しているか見ていくと、1巻の初登場時は髪のトップ部分が尖っていない。しかし、2、3巻あたりになると、徐々に膨らみが強くなってきて、4巻では今ほど鋭利ではないがツノのような形に。さらに巻数を重ねていくごとにツノの鋭さや大きさが増していき、9巻になったあたりで現在のツノに近い形状になっている。話数によって角度の違いはあるものの、蘭の髪型が1~9巻にかけて変化してきたことが分かった。

 作者である青山氏は蘭のツノに対して言及していないが、ファンからはツノが誕生した理由に関するさまざまな考察がある。例えば「連載が始まった94年はバブルの名残があったから、ワンレングスみたいにトップにボリュームのある髪型にしたのでは」「毎回描くのが面倒になって、楽に描きたいから徐々にツノにしていったと予想」などが挙げられていた。ちなみに『コナン』のアニメ1話の蘭は、さっそくツノを生やした状態で登場している。

 またファンの中にはツノに対する興味を発展させ、大人気RPG『ファイナルファンタジーVII(以下、FF7)』(スクウェア・エニックス)の主人公であるクラウド・ストライフの“ツンツン頭”と比較する強者も。『FF7』はリメイクされたことによってグラフィックが鮮明になり、クラウドの尖った髪型はよりリアルなものになっている。蘭と比較してみても、遜色のない尖り具合である。

 漫画だからこそ描ける蘭の非現実的な髪型だが、過去には実際にツノを再現した企画も。2015年に公開された『名探偵コナン』とアプリゲーム『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』とのコラボを記念した生放送では、“モデルの髪型を蘭のツノヘアーにする”というコーナーを実施。完成形は見事にツノが表現されていたが、やはり見た目のインパクトが強すぎて日常で遭遇したら2度見すること間違いなしだろう。

 今後は蘭の髪型にも注目しながら『名探偵コナン』をチェックしてみると、新たな発見があるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【動画】“ツノ化”した毛利蘭の髪型
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