大泉洋、日本武道館のセンターステージに「目が回ってる」 ピアノ弾き語りは7回失敗

北海道発の演劇ユニット『TEAM NACS』のメンバーで俳優の大泉洋が2日、東京・千代田区の日本武道館で『TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II- 生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル』を開催した。同公演は2023年12月の仙台公演を皮切りに、大阪、福岡、札幌の4都市で8ステージ行われ、日本武道館公演がファイナルとなる。

日本武道館でリサイタルを開催した大泉洋【写真:西槇太一】
日本武道館でリサイタルを開催した大泉洋【写真:西槇太一】

福山雅治のサプライズ登場を期待され「来るわきゃねえだろ!?」

 北海道発の演劇ユニット『TEAM NACS』のメンバーで俳優の大泉洋が2日、東京・千代田区の日本武道館で『TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II- 生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル』を開催した。同公演は2023年12月の仙台公演を皮切りに、大阪、福岡、札幌の4都市で8ステージ行われ、日本武道館公演がファイナルとなる。

 この日の舞台は、アリーナエリアの中央に設置された八角形のセンターステージ。360度全方位から観賞できるセットで、1万3000人のファンがステージを取り囲んだ。開演前から大泉らしい趣向を凝らしており、開演の定刻午後6時を迎える場内アナウンスを、大泉本人が担当。「他のお客様のご迷惑となる行為、例えばオナラは、マナーモードか匂いの出ない状態で」「アーティストへの野次、悪口は、テンションが下がりますのでなるだけワーキャーお願いします」「オフィシャルグッズを販売しております。ご来場の記念に是非……必ずお買い求め下さい」といった、ひねりのきいた本人アナウンスに、会場は笑いと拍手に包まれた。

 ステージが始まると、“オイズーミコール”の中、左肩に甲冑、背中に赤いマントを着けた大泉が中央に登場。「おっ始めようぜトーキョー!!」という雄たけびと共に、1曲目は沢田研二の『TOKIO』、そしてSTARDUST REVUEとコラボレーションした楽曲『本日のスープ』を続けて披露した。

 大泉は、「始まりましたよ。恐ろしいね」とあいさつすると、360度の客席を見渡しながら、「どこを見ても人がいるんですよね。僕ずっと回ってるんです。若干、目が回ってるんですよ」と笑わせた。場内からは、「福山(雅治)さんは?」と23年にTBS系連続ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』で共演した歌手の福山雅治のサプライズ登場を期待する声も。大泉は「来るわきゃねえだろ!?」「バカヤロー、何で俺より人気のある人を出すんだよ!?」と一蹴しながらも、実は福山が「来なくていいの?」と気にかけていたというエピソードも明かした。

 ライブ終盤ではステージにグランドピアノが登場。おもむろにピアノに向かう大泉は、06年に発表した『ハナ~僕とじいちゃんと』をピアノ弾き語りするという。しかしなかなかイントロを弾くことができず、弾いてはつまづき……を繰り返す。大泉は「武道館には魔物がおる!」と動揺し、ファンは固唾をのみながら見守った。

 失敗しては「あんなに練習したのに」「リハでは上手くいったのに」と悔しがる大泉。「(NHKの)SONGSのメイキングが入っているのにー!!」と焦ると、「ここは使わないでくださーい!!」とうなだれた。連続7回のミスを経てようやくイントロをクリアした大泉は、無事に『ハナ~僕とじいちゃんと』を披露。ひまわり畑の映像をバックに観客も一緒に大合唱した。

 この日は、GLAYのTAKUROが書き下ろした『ふわり』、玉置浩二が作曲した『あの空に立つ塔のように』など、北海道出身のアーティストが手がけた楽曲も披露。また、北海道を代表する歌手・松山千春の『長い夜』を、ハンドマイクの持ち方まで松山のディティールを再現しながら歌いあげた。3時間を超えるステージでMCを4回はさみ、アンコールを含め全19曲を熱唱した。

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