6歳から子役、てれび戦士、朝ドラ出演 32歳前田公輝の現在地「ここ数年は毎年が転機」

俳優の前田公輝(32)がHuluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season5(2月9日独占配信)に出演する。Season4に引き続き、狡猾な元詐欺師の下村海斗を演じた前田が、ドラマの見どころ、今後やってみたい役を語った。

幅広く役をこなすカメレオン俳優な前田公輝【写真:ENCOUNT編集部】
幅広く役をこなすカメレオン俳優な前田公輝【写真:ENCOUNT編集部】

『君と世界が終わる日に』Season5で出演、前田公輝が今後やってみたい役は?

 俳優の前田公輝(32)がHuluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season5(2月9日独占配信)に出演する。Season4に引き続き、狡猾な元詐欺師の下村海斗を演じた前田が、ドラマの見どころ、今後やってみたい役を語った。(取材・文=平辻哲也)

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 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年)ではヒロイン・暢子(黒島結菜)に思いを寄せる幼なじみの智役、日本テレビ系『セクシー田中さん』(23年)では田中さん(木南晴夏)の友人、朱里(生見愛瑠)に好意を抱くサラリーマン小西役が注目を集めた前田。純情な青年からチャラい男まで幅広く役をこなすカメレオン俳優だ。

 同作はゴーレムと呼ばれるゾンビが蔓延る終末世界を舞台に、本格ゾンビアクションの最終章で、玉城ティナ&飯豊まりえがW主演。海斗は明日葉(玉城)が拠点とする刑務所に収監されていた元詐欺師。Season4では冷淡で狡猾な男として登場したが、キャラクターは物語が進むにつれ、変化していく。

「Season4は、素を見せない元詐欺師でした。もっとクールなキャラクターにも作れたとは思うんですけど、僕自身も海斗と同じ次男なので、兄貴(陸斗=姜暢雄)との関係性を出せたら魅力的に映るんじゃないかと演じてきました。その辺が脚本にも反映されているんじゃないか、と思います。唯一の血縁者の兄貴が亡くなった時に、佳奈恵に命を救われたことで、海斗がまとっていたメッキが剥がれていき、Season5ではツンデレの可愛さみたいなものも出てきます」

 一方、登場人物たちに襲いかかるゴーレムの怖さもさらに増している。

「主演デビュー映画がホラーだったので、ゴーレムの攻撃にも臆することはなかったのですが、ゴーレムを演じてくれる方の演技が本当にリアル。あえて壁に頭をぶつけるシーンもあって、僕が何かしてしまったのかと思ったくらい。その迫力は見てくださる方にも伝わると思います」

 ゴーレムがはびこる世界で生き残る自信は?と聞くと、「たまにかっこつけてしまうことがあるので、好きな人と一緒だったら、好きな子を助けるために速攻死んでいるかもしれない。ドラマは究極の選択の連続ですが、そんな世界になったら、どんな自分でいるのだろうか、とは思います」。

 6歳から子役として活躍しているが、最初は親の教育方針だった。

「僕には兄と妹がいて、手の動きが独立して動くと、脳の発達が速くなるということで、小さい頃からピアノも習っていました。子役も、コミュニケーション能力を高めるという一環で始めたのですが、それがいつしか夢になってきたんです」

 NHK教育テレビ(現・Eテレ)のバラエティー『天才てれびくんMAX』では3年間、てれび戦士を務めた。

「小1の時に学級委員をやったことはあるんです。人の意見を聞いて、まとめるのは好きだったんですけども、自分じゃない自分を演じている違和感が常にあったんです。それが『天才テレビくん』に出させてもらったら、すごく楽しくて。自分自身もアピールできたし、役者とバラエティのその中間みたいなお仕事だったので、こんなお仕事を生きがいにできたら、と思いました」

 本格的に俳優業を目指したのは、17歳の時に映画初主演した『ひぐらしのなく頃に』(2008年、監督・及川中)。かつて鬼が住むと言われた村を舞台にしたホラーで、ヒロインと歩くシーンでは何十回とテイクを重ねても、OKが出なかった。

「監督は何も言ってくれないので、僕は頭の中が真っ白になってしまったんです。誰かの手を握らないと、不安になってしまって、ヒロインの方に『ちょっと手を握らせてもらってもいいですか』と言ったんです。それで撮影したら、OKが出た。監督は2人の距離が詰まっていくシーンを撮りたかったですね。撮り終わってから、監督は、いいシーンを撮るための“方程式”を知っているんだと理解して、数学が好きだった僕は、その方程式を知りたい、と思ったんです」

俳優として生活できない時期も【写真:ENCOUNT編集部】
俳優として生活できない時期も【写真:ENCOUNT編集部】

今後挑戦したいのは、恋愛の作品

 この経験は今でも役立っており、作品毎に転機を感じている。

「台本を読んで、ここはあんまり表現しすぎないとか、ここは足したりみたり。いろいろと組み立てて、答えを導き出すことに面白さを感じています。今は、毎年が転機。去年の自分に戻りたくない。それは、客観的に自分を見られるようになったからだと思うんです。先日、母と電話した時、『こないだまで20代と感じていたけど、急に32歳になったね』と言われたのですが、自分自身でも自覚があったんです」

 一時は俳優を続けていても、なかなか認められず、生活できない時期もあった。

「誰が見てくれるだろうみたいな苦しさもあったのですが、最近では朝ドラにも出られたり、自分が思い描いていた夢、言霊が現実になっている、という手応えがあります」

 今後挑戦したいのは、恋愛をテーマにしたドラマや映画だという。

「好きという気持ちを持った人間を演じてみたい。僕は現場で感じて、すぐに吸収できる方だと思うので、その経験値はすごく磨くと、また一つ変わってくるんじゃないかなって思います。この『きみセカ』の海斗もそうなのですが、最近、そういう作品をやる機会が増え、うれしい限りなんですが、まだまだ足りないです」。海斗と佳奈恵の関係がどんなラストを迎えるのかも注目を集める。

■前田公輝(まえだ・ごうき)1991年4月3日生まれ、神奈川県出身。 6歳で子役デビューし、NHK教育テレビの『天才てれびくんMAX』で、てれび戦士を3年間務めた。 以降も『ひぐらしのなく頃に』(08)など多数の映画で主演を務め、テレビドラマや舞台、バラエティなどでも活躍。NHK朝ドラ『ちむどんどん』(22)、日本テレビ系『セクシー田中さん』(23)に出演し、舞台ではミュージカル『スリル・ミー』(22)に出演。1月21日からはABC・テレビ朝日系『アイのない恋人たち』に出演中。

【作品概要】
Huluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season5
2月9日(金)Huluにて独占配信開始
毎週金曜エピソード更新(全5話)
Season1~4:Huluにて全話配信中
ドラマ公式 HP:https://www.ntv.co.jp/kimiseka/

【Season5 スタッフ】
■脚本:神田優 藤平久子
■シリーズ構成:丑尾健太郎
■音楽:植田能平 Slavomir Kowalewski A-bee 會田茂一 ノグチリョウ
■制作:田中宏史 長澤一史
■チーフプロデューサー:三上絵里子 石尾純
■プロデューサー:鈴木亜希乃 高橋浩史 伊藤裕史 白石香織
■演出:保母海里風 山田信義 菅原伸太郎
■制作協力:日テレ アックスオン
■制作プロダクション:日本テレビ
■製作著作:HJホールディングス

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