『HiGH＆LOW』シリーズの最新作となる舞台『HiGH＆LOW THE 戦国』が29日より東京・THEATER MILANO-Zaで開幕する。28日に行われた囲み取材で、本作に出演するRAMPAGEのRIKUと藤原樹、浦川翔平が抱負を語った。（取材・文＝大宮高史）

『HiGH＆LOW THE 戦国』はGENERATIONSの片寄涼太が主演し、5つの国が割拠する戦国乱世で男たちの戦いが繰り広げられる。宝塚歌劇団から男役スターの水美舞斗と瀬央ゆりあも出演する。LDH JAPANと宝塚歌劇団の異色のコラボ舞台となった。

『尊武国（ソンブノクニ）』のリーダーの玄武役で出演するRIKUは、「普段は楽曲を提供する側で（『HiGH＆LOW』に）参加していたので、まさか自分も身を投じるとは思っていなかったので、お話をいただいた時はすごくうれしかったです」と語り、「LDHとして大切な作品なので、名を汚してしまわないかという不安もありましたが、ご縁なのでやるしかないと思っています」と抱負を明かした。

『乃伎国（ノギノクニ）』の弦流役で出演する藤原は、「（『HiGH＆LOW』で）映画やドラマ、ライブとさまざまなプロジェクトをさせていただきましたが、いつか舞台はあるだろうなと予想はしていたので、『ついに来たか』という感情がありました」とオファーをもらった時の感情を振り返った。尊武国の白銀（シロガネ）役の浦川は「幼なじみの藤原がすでに『HiGH＆LOW』に出ていて、すごくジェラシーというかうらやましさを感じていたんですが、やっとやらせていただくということで、すごくうれしいし光栄な気持ちもあります」と、藤原への対抗心もにじませて取材陣を笑わせた。

　そしてRIKUは、共演する宝塚のスター2人の姿勢を称賛。「自分は普段歌手として活動していますので、宝塚のお二人の歌唱や声の出し方にすごく学べることがありました。気になったことがあった全部答えてくださって。普段から人柄もすてきだからのご活躍なんだなと感じて、自分ももっと頑張らないとと稽古中毎日感じていました」と振り返った。藤原も「共演するのは初めてですが、役への向き合い方がプロだなと思う瞬間が多々ありまして、すごく刺激をいただきました」と印象を語った。

　外部の俳優と初めて共演する宝塚歌劇団専科の水美は、乃伎国のリーダーの神洲崎湧水を演じる。「見本となる男性の方がたくさんいらっしゃる中で、『どうしたらより男性に見えるか』を演出と相談させていただきながら作っていく過程が楽しくもあり、苦労でもありました」と役作りのポイントを明かす。本作の見どころとなる殺陣の迫力には「立ち回りのスピードやパワー何もかも違いますし、ちょっと足を斬ったらバック転してくださったり（笑）、アンサンブルの方々が素晴らしい方々ばかりでした」と驚きを見せた。

　瀬央は、片寄が演じる主人公・黄斬の幼なじみの吏希丸を演じる。宝塚の衣装も手がける有村淳氏がデザインした衣装の感想を聞かれ、「稽古場で皆さんの衣装を見て、『リアル男性が着るとこんなにも布の量が少ないのか』と驚きました」と明かすと、その露出度の高い衣装を着た男性陣に笑いが。とりわけ浦川は「ありがとうございます」と自身の肌の露出度もアピールしていた。

　公演は29日から2月25日まで東京・THEATER MILANO-Zaで行われる。