NMB48山本望叶、ドラマ初主演は「私と違った王道アイドル」「私は顔だけという自覚がある(笑)」

NMB48の山本望叶が、今月13日にスタートしたBS松竹東急『アイドル失格』でドラマ初主演を務めている。原作は同じNMB48の安部若菜による小説で、山本は4人組グループ・テトラのセンターにして、ファンと禁断の恋に落ちてしまう主人公・小野寺実々花を演じている。山本はそのビジュアル面がSNS上で話題だが、インタビューでは作品や、アイドルでいることへの思いを語った。

ファンと禁断の恋に落ちてしまう主人公のアイドルを演じるNMB48の山本望叶【写真:ENCOUNT編集部】
ファンと禁断の恋に落ちてしまう主人公のアイドルを演じるNMB48の山本望叶【写真:ENCOUNT編集部】

BS松竹東急『アイドル失格』、原作はNMB48安部若菜が書いた小説

 NMB48の山本望叶が、今月13日にスタートしたBS松竹東急『アイドル失格』でドラマ初主演を務めている。原作は同じNMB48の安部若菜による小説で、山本は4人組グループ・テトラのセンターにして、ファンと禁断の恋に落ちてしまう主人公・小野寺実々花を演じている。山本はそのビジュアル面がSNS上で話題だが、インタビューでは作品や、アイドルでいることへの思いを語った。(取材・文=大宮高史)

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――「ドラマ初主演」の話を聞いたときの気持ちは。

「こんなに早く主演をさせていただけることがびっくりでした。『演技のお仕事をしたい』という思いはありましたが、まだ経験も実力もないし、大きな声でお芝居がしたい、と言える立場でもないと思っていました」

――原作小説を書いた安部若菜さんが、山本さんを推薦したそうですね。

「彼女が私に演じてほしいと思ってくれたこと、しかも、主役だったので『まさか』と思いました。でも、素直にうれしかったです。同時に『安部先生の顔に泥を塗らないように(笑)』と思い、『しっかり頑張らないと』と緊張しています」

――アイドルとファンの禁断の恋愛、グループの舞台裏も描かれている作品です。

「練習シーンのピリピリした緊張感は、私が研究生の頃さながらでした。テトラはデビューから3年目のグループという設定ですが、それだけ初心を忘れないで『プロ意識の高いアイドルなんだな』と気が引き締まりました。劇中の振り入れにも、ゼロからライブシーンを披露するまでに仕上げました。もしかしたら、NMB48以上の練習量だったかもしれません(笑)」

――演じる小野寺実々花について、どんなイメージがありますか。

「かっこいい子です。裏での苦労や失敗を一切見せないで、ステージに立ったらアイドルとしてやりきる強さが、彼女の一番の魅力だなと思います。第1話でまだ一般人の彼女がオーディションを受けているところからドラマが始まるので、現実を知る前の希望に満ちあふれたキラキラ感を見せていました」

――演じていて、共感するところはありましたか。

「思いつめてSNSに愚痴をこぼしたり、ネガティブな感情をため込んでしまうところは『私に似ているな』と感じました。1話から、トイレの中で過呼吸になる場面を演じるなんて本当に予想外です(笑)。でも、実々花はグループのセンターで、私と違ってトークも上手くて機転も利いて、王道で理想のアイドルです」

――山本さんはスタイルブックも刊行していますし、自撮りはよくSNSでバズっています。まさに“王道アイドル”の印象ですが。

「顔だけという自覚があるので(笑)、磨いていかないといけないことだらけです。グループの公演でもトークを振られることが増えてきました。おどおどせずにしっかりと話せるようになることも課題です」

――NMB48のメンバーもテトラの一員として共演していますが、撮影の思い出はありますか。

「上西怜が演じている空野あかりが大好きになりました。とても明るい性格のムードメーカーで、ちょっと空気の読めないところがありながらも仲間思い。おバカキャラなところまでかわいくて、私も撮影中はあかりとれいさん(上西)のおかげで元気になれました。ドロドロとした描写もある中で、メンバー同士でふざけている場面は癒やしになります。特にNMB48のファンの方は注目して見ていただければ」

NMB48の山本望叶は本作がドラマ初主演となる【写真:ENCOUNT編集部】
NMB48の山本望叶は本作がドラマ初主演となる【写真:ENCOUNT編集部】

幼少からアイドルに憧れ「普通の会社員は無理だと思った」

――山本さんがアイドルを目指したきっかけは。

「幼稚園に通っていた頃から、モーニング娘。さんや画面の向こうにいる方々に憧れていました。でも、学校は苦手で毎朝同じ時間に起きることもできない子でした。だから、将来を考えても『毎日会社に行って、皆と仕事をするなんて絶対無理』という結論にしかならなくて、『きつくても刺激的でやりがいのあるお仕事ができるかも』と。なので、憧れだったアイドルのオーディションに応募しました」

――ただ、アイドルグループにいると「卒業」の時が来ます。

「そのときのために、たくさん経験を積んでいかないとですね。今はNMB48のメンバーとしてのお仕事をいただき、グループ外の仕事でも今回のように大きな役をいただけるチャンスがあります。でも、『卒業後、私に何ができるか』はまだ見当がつかないです。ただ、『アイドル失格』もすごくすてきな経験になったので、できることは何でも人生の糧にしていきます」

――ファンの方々には、これからどんなNMB48を見せていきたいですか。

「個性豊かな集団で一人ひとりの個性を隠さずに発揮していけるグループを目指したいです。わかぽん(安部)という小説を書いてしまうメンバーがいて、それを私たちで演じるなんて、そういったNMB48のバラエティー豊かな面が発揮できた成功例だと思います。それでいて、グループとして一体感のあるライブパフォーマンスも強みです。どちらもNMBらしさとして磨いていきます」

――個人としても、このドラマがさらなる飛躍につながるといいですね。

「モデルや演技のお仕事で、いい意味で『アイドルやってるなんて知らなかった』と思っていただけるインパクトを与えたいです。大阪の街や文化が好きでNMB48を志望したので、大阪に愛着がありつつ、何もかもモノがあふれている東京に来るとビックリします。そんな刺激のある日々を楽しんでいきます」

□山本望叶(やまもと・みかな)2002年3月11日、山口県生まれ。18年にNMB48研究生としてデビューし、19年1月に正規メンバーに昇格。23年にアルバム『NMB13』のリード曲『Done』でセンターを務め、同年11月には、自身初のスタイルブック『and MIKANA』が発売。TikTokのフォロワー数は約10万9000人、インスタグラムのフォロワー数は約20万3000人。162.1センチ。血液型B。

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