城田優インタビュー コロナ禍の苦しみを癒してくれたものは…?(後編)
曲を作ることで、城田さん自身も癒された
自粛中、「それでも」以外にも4~5曲、自然に作っていました。「それでも」と同じで、清書するとか、発売するとか考えずに、ただただ思いが先行して、自然に僕の中から出てきたんです。日々気分にアップダウンがあるなかで、アップしているときに、「あ、あのダウンしているときの自分にかけられる言葉、届けられる音楽はないかな」って、僕自身も救いがほしかった。だから、曲を作ることで、僕自身が癒されていたのだと思います。
今、コロナに気をつけつつ、少しずつ友達と会えるようになってきました。自粛期間中、人と会うこと、話すことはとても大切だなってことを実感しました。試行錯誤しながら、以前のような生活に戻していきたいですね。まだまだ我慢が必要ですけど、その我慢の先に、僕やほかのエンターテイナーのSNSや芸術があって、辛い思いをしている方々の救いになればいいな、と思っています。
□城田優(しろた・ゆう)1985年12月26日、東京生まれ。幼い頃から歌が好きで13歳のとき、芸能事務所に所属。レッスンを積み2003年、ミュージカル「美少女戦士セーラームン」でデビュー。ドラマ「ROOKIES」(TBS)や大河ドラマ「天地人」(NHK)で活躍し、舞台でも2010年、ミュージカル「エリザベート」で第65回文化庁芸術祭「演劇部門」芸術祭新人賞を受賞するなど活躍を続ける。歌手、演出家としても活動し、2020年秋、初のJ-POPカバーアルバム「Mariage」リリース予定。「Mariage」の中から平井堅の「even if」のカバーを6月19日、先行配信する。また、11月にはミュージカル「NINE」の主演が決定している。