城田優インタビュー コロナ禍の苦しみを癒してくれたものは…?(前編)

言葉が自然にあふれてくると語った城田優さん【写真:鳥居洋介】
言葉が自然にあふれてくると語った城田優さん【写真:鳥居洋介】

「それでも」は寄り添う気持ちでできた曲

 そんななかで、「それでも」という曲が生まれました。辛い思いをしている人に寄り添う気持ちでできた曲です。僕自身も滅入っていたので、みんなと同じ目線で「一緒だよ、それでも一緒にがんばろうよ」っていう願いを込めました。

 もともと僕はメロディーを先に作って、そこへ歌詞をつけて歌を作るんですけど、「それでも」という曲は、♪いつになく静かな世界は……という出だしの歌詞とメロディーが同時に、自然に僕の中から出てきました。その後、メロディーができあがり、そこに歌詞をのせていったんですけど、今の状況と感じていることを飾らずストレートに書いたので、歌詞に要した時間は1、2時間。阪神・淡路大震災のとき、眠れないと訴える子供たちのために「Love & Peace」という曲を作ったときもまったく同じだったんですけど、思いが先行する時って、言葉が自然にあふれてくるんですよね。

 で、今すぐにみんなに届けたいと思って、4月25日にインスタにあげたんですけど、ちょうどその頃、「GLAY」のTERUさんと連絡をとりあっていたので、聴いていただいたら歌詞に表現しているメッセージに共感してくださって。TERUさんがHISASHIさんに声をかけてくださって曲ができ上がり、さらにシンプルなミュージックビデオを作って、英語とスペイン語訳をつけていきました。みんな無償で協力してくれたんです。本当に感謝しています。歌のメッセージもそうですけど、そういう意味でも、この作品は“愛”でしかない。愛でコロナに打ち勝ちたいですね。

(後編につづく)

次のページへ (3/4) 【動画】「GLAY」とのコラボした「それでも」のYouTube
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