【ONE】王者スーパーレックが武尊にKO決着宣言「戦う日が来るだろうと見越して研究していた」

格闘技イベント「ONE 165」が28日、東京・有明アリーナで開催される。フライ級キックボクシングタイトルマッチで対戦する現王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)と武尊が25日、都内で行われた記者会見に登壇した。

記者会見に登壇した武尊(右)とスーパーレック・キアトモー9【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に登壇した武尊(右)とスーパーレック・キアトモー9【写真:ENCOUNT編集部】

「VSダニエル・プエルタス」戦が共通点

 格闘技イベント「ONE 165」が28日、東京・有明アリーナで開催される。フライ級キックボクシングタイトルマッチで対戦する現王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)と武尊が25日、都内で行われた記者会見に登壇した。

 本来対戦する予定だったロッタン・ジットムアンノン(タイ)に、約半年前、ムエタイルールかつ体重超過があったとはいえ勝利している。だが、武尊はそんなスーパーレックをKOすると宣言した。

「ONEのデビュー戦とタイトルマッチを日本でできることがすごくうれしいことですし、光栄です。今までの格闘家人生と日本の格闘技界を背負って、必ずスーパーレック選手を倒して、世界最高峰のONEのベルトを必ず獲ります。必ず勝ちます。泥臭くても、どれだけボロボロになっても必ず勝つということを意識してやっているので、ベストはKOで倒したいと思っていますけど、何がなんでもどんな戦いをしてでも絶対に勝ちたいと思います」(武尊)

 対するスーパーレックも狙うはKO勝利だ。

「武尊選手も同じ気持ちでしょうけど、自分としても絶対KO決着したい」(スーパーレック)

 この試合はロッタンの怪我により、1月5日に急きょ決まったカードだ。「ONEと契約したときにチャンピオンのスーパーレック選手を意識はしていた。ただ、ずっとロッタン選手と戦うための練習をしてきた」と武尊が話す一方、スーパーレックはかなり前から対策を始めていた。

「武尊選手がONEと契約したとき(2023年5月)にはあまり存じ上げなかったが、そのときから武尊選手の試合をたくさん見て、研究してきました。ちょうど武尊選手と同じ階級であることから、近い将来必ず戦う日が来るだろうと見越して、それを念頭に置きながらビデオを見たり、どんな戦い方をするべきか学んできました」(スーパーレック)

 研究の過程で、2018年9月に「K-1 WORLD GP」で行われた「武尊VSダニエル・プエルタス」戦も見たとスーパーレックは話す。この試合では武尊が試合開始直後から一方的にパンチを浴びせ、1R・2分9秒でKO勝ちしている。そのダニエル・プエルタスとスーパーレックは23年1月に対戦。判定で勝利し、新王者に輝いている。

 ただ、スーパーレックは強気だ。

「(武尊とダニエル・プエルタスの試合は)もちろん見ている。でも自分はダニエルではない。私はスーパーレックです」

 プロ格闘家たちからも、武尊にとってはロッタンよりも厳しい戦いになるのではという声が上がる一戦。1月28日に世界最強が決まる。

次のページへ (2/2) 【写真】武尊とスーパーレックの公開練習の様子
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