1杯に100匹以上使った「コオロギラーメン」にタガメジンも…“昆虫食のイメージ一新”レストラン開店
昆虫食の魅力を探究するチーム「ANTCICADA(アントシカダ)」が、東京・日本橋馬喰町に、レストランをオープンした。「コオロギラーメン」と「地球を味わうコース料理」の2営業形態で、虫をはじめとしたさまざまな生き物たちの魅力を味わえるという。
「コオロギから出汁を取った世界初のラーメン」 コオロギビール、野草・ジビエも提供
昆虫食の魅力を探究するチーム「ANTCICADA(アントシカダ)」が、東京・日本橋馬喰町に、レストランをオープンした。「コオロギラーメン」と「地球を味わうコース料理」の2営業形態で、虫をはじめとしたさまざまな生き物たちの魅力を味わえるという。
昆虫食の魅力を伝える活動に取り組む「ANTCICADA」。昆虫というと、ゲテモノや害虫などネガティブなイメージが先行しがちだが、食材としての魅力と真正面から向き合い、ポジティブな昆虫食のあり方を提案していくという。
注目されるのが、コオロギラーメン。「コオロギから出汁を取った世界初のラーメン」という。2種の国産コオロギをブレンドした出汁をはじめ、昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」を使ったタレに、特製の「コオロギ油」、さらには「コオロギ練り込み麺」と、さまざまな形でコオロギの魅力を表現。ラーメン1杯に100匹以上のコオロギを贅沢に使用している。2015年に「ラーメン凪」との共同開発以来、赤坂サカスや慶應大学食堂、日比谷音楽祭、FOODEX JAPANなど全国各地のイベントで完売。さらにはフィンランドやエストニアなど北欧諸国でも人気を博したといい、「長澤まさみや指原莉乃、ラーメン王石神らも認めた、命を丸ごと頂ける一杯」だ。
コース料理は、昆虫をはじめ、野草やジビエなど、日の目を浴びていない生き物たちの魅力をコース料理で表現する。表参道「L’Effervescence」やデンマーク「Relae」などで修行したシェフの白鳥氏を中心に、食材としての昆虫の魅力を突き詰め、既存の昆虫食のイメージを一新していくとのことだ。
コース料理に合わせたドリンクペアリングにも強いこだわり。「辰巳蒸留所」と共同開発したタガメジンや、「遠野醸造」と共同開発し、コオロギを原料にしたコオロギビール、さらには自家製の発酵ドリンクなど、ジャンルにとらわれない多様な味わいを用意する。
また、生産者とともに安心安全で高品質の昆虫の生産にも取り組んでいるという。
「ANTCICADA」代表の篠原祐太氏は、1994年生まれ。慶應義塾大卒業。昆虫食歴21年。幼少期から自然を愛し、あらゆる野生を味わう。「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行し、食材としての虫の可能性を探究。昆虫料理創作から出張料理、ワークショップ、授業、執筆と幅広く手がける。2019年11月、店舗開業に向け、株式会社Join Earthを設立。狩猟免許や森林ガイド資格も保持。