上沼恵美子、松本人志に忖度なし「最低のことしてますよ。謝罪してくださいよ。女性たちに」

タレントの上沼恵美子が14日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。週刊文春による性的行為強要疑惑を受け、裁判に注力するため活動休止を発表した松本人志について言及した。過去に『M-1グランプリ』でともに審査員として共演した上沼は「頂点の方やからね。休業するってビックリする。何にも判明してないのにね」と切り出した。

上沼恵美子
上沼恵美子

悔しそうな表情で本音吐露「休業宣言なんて絶対せんといてください」

 タレントの上沼恵美子が14日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。週刊文春による性的行為強要疑惑を受け、裁判に注力するため活動休止を発表した松本人志について言及した。過去に『M-1グランプリ』でともに審査員として共演した上沼は「頂点の方やからね。休業するってビックリする。何にも判明してないのにね」と切り出した。

 上沼は「松本さん自身はだいぶへこんではるでしょうね」と心境を推測。「(Xで)『やる気が出てきた』とか『とうとう出ましたね』とか割と強気なこと言ってはるけど、かなりやられてるやろなと思います。心をね、裁判勝つ、勝たないじゃなくて、この週刊文春でかなりイメージダウン。ぬぐえないもんね。これ、松本さんに悪いけど、まったく行いが良かった、(記事が)真っ赤なウソではないと私は思ってる」と私見を述べる一方で、「『ここまで書かれる必要はあんのか』っていうのはきっとお思いだと思いますね」と続けた。

 松本の経歴を認めるだけに、上沼は悔しそうな表情を浮かべ続けた。芸人になった動機を聞くと、90%がダウンタウンに憧れてと言われるとし「芸人の人生を決めたダウンタウン。(松本は)それくらい大きな人なんですよ。調べてみたら30年かな? ダウンタウンが頂点に立って。1等賞、日本一になって。30年君臨って。2年、3年活躍するだけで大変な世界で30年も王様でトップで走ってきたっていうのは、すごい力を持ってるわけですよ。そこで松本さんにね、自分の立ち位置というのか、1等賞とってトップで長年君臨してっていうところで『舞台と仕事と私生活、別や』っていうのは、もう通らへんと思うねん。知らない仲じゃないんで、偉そうに言わせてもらうと。もう自分の人生でありながら、人生でなかった。遅いかもしれんけど、こんなことを文春さんに書かれるということは(非が)何にもなかったわけなじゃない」とピシャリ。文春の記事を読んだ際には「吐きそうになった」という。

 熱弁にスタジオが静まり返る中、「あなたの立ち位置、日本一で走ってる人の人格と言うのは、自分の人生でありながら自分の人生じゃないと思うのよ。ご自分の(思う)通り、好きなようにヤンチャには生きていかれへん。やっぱり自分の置かれてる立場はもっと重要だったってことを考えないといけない。ちょっと気緩みすぎてたかな、周りも悪かったやろうなと思う。やっぱり脇が甘かったなってちょっと思います。記事が事実だったらですよ。でも具体的すぎるからそう思います」と苦言を呈した。

 また、2018年のM-1後に起こった吉本芸人による上沼批判騒動を回想。直後に松本が、『クギズケ!』収録前に大阪市内にある同局の上沼の楽屋をノックして謝罪に訪れていたことを告白した。「そのときちょっと感動した」という上沼は、「あなたは後輩のために頭下げてくれた人やないか。そんな立派な人格者ですやんか。後輩想いの。リーダーの方ですよ。『夜の遊びやから違いますねん』と。舞台と仕事とは違うんです。夜ははめ外すんですよって思ってたら、そこは違うねんな。こんな日本一を30年も続けてるっていうのは自分の人生じゃないのよ。ちゃんと改めないといけないし、松本さんに注意をする人に恵まれなかったんやろうっていう感じはしますね」と再び語気を強めて語った。

 今回の対応についても助言した。上沼は「これはあきらめなあかん。イメージダウンしました。超一流の人間やのに、遊びは三流以下やったね」と厳しく言い放つと、「私の希望なんですがね、なんで休業なんかするんやろう。休業なんかする必要ないと思うんですよ。裁判(の判決)下って、白黒はっきりしたわけでもないのに。お笑いのMCだから回しにくいとか、スポンサーに迷惑かけるとかあるかも分からないけど、ある程度この番組はやめとこうっていうのがあっても休業宣言なんてする必要ないし」と活動休止の撤回を要望。「休業ってことは引退につながりますよね」と続け、「こんなことでいなくならんといてよ。イメージダウンはしてるけど、あなたがこの世界からいなくなるのはかなわん」と懇願するように訴えた。

 さらに、「嫌な気持ちでへこんで『やる気ないわ』って思ってはるかもしれないけど、裁判のために休業します言うのは、詭弁(きべん)や思います。この仕事はやりにくい思うけど、(相方の)浜田(雅功)さんもいらっしゃるわけだし、コンビの絆もある。何よりトップに君臨してきたキャリアにもう少し自信持ってほしい」と続けた。文春側にも「3弾、4弾って(出すなら)、それはやりすぎちゃうか。もう十分、制裁は受けた。まだクロとも決まってないのに、こんなことになるんでしょ」とくぎを刺した。

 自身でYouTubeも発信する上沼は「記者会見は矢のように質問が飛んできて、ぐさぐさ。松本さんがしゃべる寸法がなくなってくる気がすんの。だからYouTubeで今の気持ちとか思いのたけをお話しになるっていうのは一つの手やなって。それやってくださいよ。『とうとう出たね』『やる気が出たね』とかチョロチョロ言うんじゃなくて。あなたは日本一の方なんやからね。堂々と出て、僕はこういうことで、こういう心境でおりますって」と釈明の場として勧め、「YouTubeの席で『迷惑かけた女性がいたようで、本当に迂闊(うかつ)でした。申し訳なかったです』って頭下げていただきたいわけです」と話した。

 松本への強い思いは最後まで揺らがず、「休業宣言なんて絶対せんといてください。まして引退なんてもってのほか。あなたはお笑いの世界の核におるの。あなたがいるからみんなが頑張ろうっていう世界を創りになったの。その人が休業ってちっちゃい」「つっぱねすぎ。意地とかプライドではなくって生の人間、男になって(女性に)『あのときはこうやったな。そんな思いしたのか。怖い思いさせましたか、すいませんでしたね』って、そこは松本さん、頭下げてくださいよ。それであなたは普通に仕事は続けていっていただきたい。それは私の希望ですよ」「意地になって事実無根だとか、吉本さんも法的措置……なんか子どもみたいに思う。いかんことですよ。奥さんも、お嬢さんもいてて。最低のことしてますよ。謝罪してくださいよ。女性たちに」などと思いを吐き出していた。

 松本の活動休止は8日に吉本興業が発表。同社は「裁判に注力したい旨の申入れがございました」と松本本人の意向を受けたとし、当面の間の活動休止を報告した。事務所の先輩、明石家さんまは13日のMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』(土曜午後10時)で松本の裁判について「会社(吉本)がしないらしい。松本個人の考えで(裁判を)やるみたいです」と明かした。

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