ゴールデングローブ賞、Netflix作品が多数の受賞 『BEEF/ビーフ』は主要部門トリプルの快挙

第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式が7日(現地時間)に米ロサンゼルスで行われた。世界最大級の動画配信サービスを提供するNetflix作品が多数の賞を受賞した。

「BEEF/ビーフ」が作品賞など主要部門3冠を達成【Netflixシリーズ「BEEF/ビーフ」独占配信中】
「BEEF/ビーフ」が作品賞など主要部門3冠を達成【Netflixシリーズ「BEEF/ビーフ」独占配信中】

『ザ・クラウン』でダイアナを演じたエリザベス・デビッキは助演女優賞

 第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式が7日(現地時間)に米ロサンゼルスで行われた。世界最大級の動画配信サービスを提供するNetflix作品が多数の賞を受賞した。

 シリーズ『BEEF/ビーフ』が作品賞(リミテッド・シリーズ、アンソロジー・シリーズ、テレビ映画部門)を受賞、更に主演のスティーヴン・ユァンとアリ・ウォンが主演男優賞と主演女優賞(リミテッド・シリーズ、アンソロジー・シリーズ、テレビ映画部門)を受賞し、主要部門トリプル受賞の快挙を達成。

 またシリーズ『ザ・クラウン』(シーズン1~6を配信中)ではダイアナを演じたエリザベス・デビッキが助演女優賞を受賞。そしてシリーズ『リッキー・ジャーヴェイスのこれじゃ世も末』は新設されたスタンドアップコメディ賞を受賞した。さまざまなジャンルの作品が存在感を発揮する結果となった。

 A24製作の「BEEF/ビーフ」は、スティーヴン(「ウォーキング・デッド」)とアリ(『2分の1の魔法』)が主演と製作総指揮を務めたダークコメディードラマ。スティーヴン演じる短気で”崖っぷち”の工事業者ダニーと、アリ演じる満たされない心を抱える”成功者”の起業家エイミーがある日、あおり運転のやり合いをきっかけに、他人同士だった2人の間にドス黒い確執と衝動が芽生えていくというストーリー。

 随所でユーモアを交えながらも、人間のドス黒い感情を鋭く描き出し、最後には予測不可能な展開さえも待ち受けている”超異色作”である本作が、まさかの席巻する結果となった。

 エリザベスが有力候補を抑えての助演女優賞受賞を果たした「ザ・クラウン」は、英国王室が舞台の人間ドラマ。英国史上最高齢君主・エリザベス2世の人生を年代を追って描き、エミー賞全21冠など圧巻の受賞歴を誇っている本作が、今年も存在感を発揮する結果となった。

次のページへ (2/2) 【写真】『ザ・クラウン』でダイアナを演じたエリザベス・デビッキ
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