市川團十郎、2024年は「なるべく家族と一緒に」 年末年始ゲーム三昧の長男にも理解

歌舞伎俳優の市川團十郎、長男の市川新之助、長女の市川ぼたんが5日、東京・中央区の新橋演舞場で、初春歌舞伎公演『平家女護嶋(へいけにょごのしま) 恩愛麻絆央源平(おやこのきずななかもげんぺい)―SANEMORI PARTII―』(25日まで)の公開稽古を行った。稽古前に行われた囲み取材では、團十郎が家族への思いを語った。

囲み取材に応じた市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材に応じた市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

旅行や一緒に何かを出来るのも「今からここ数年くらいまでなのかな」

 歌舞伎俳優の市川團十郎、長男の市川新之助、長女の市川ぼたんが5日、東京・中央区の新橋演舞場で、初春歌舞伎公演『平家女護嶋(へいけにょごのしま) 恩愛麻絆央源平(おやこのきずななかもげんぺい)―SANEMORI PARTII―』(25日まで)の公開稽古を行った。稽古前に行われた囲み取材では、團十郎が家族への思いを語った。

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 同作は、没後300年を迎える近松門左衛門の傑作『平家女護嶋』を新たな解釈と演出で練り直した公演。源平合戦を舞台に、親子の情愛を描いた物語。團十郎とぼたんは、父・斎藤実盛と娘・斎藤ひな鶴、また團十郎と新之助は、母・常盤御前と息子・牛若丸(源義経)として、それぞれ親子役を務める。團十郎は劇中で俊寛、実盛、常盤御前の3役を演じ分ける。副題には、2017年に乳がんのため亡くなった團十郎の妻で、新之助とぼたんの母である小林麻央さんの「麻」と「央」の字が入っている。

 年末年始の過ごし方を聞かれると、ぼたんは「食べてばっかりだった」とおちゃ目に明かし、「おせち料理や、大みそかはおそばを食べました。お年玉をいただいたので、貯金しました」と語った。「僕も貯金します」と続けた新之助は、「お正月は年越しそばとかおせち料理とか全く食べずに、ずっとゲームしてました」と告白し、報道陣の笑いを誘った。

 そんな息子の様子に團十郎は、「おそばを全く食べずに、彼は“細く長く”生きるつもりでなく、“太く長く”生きるつもり」と語り、「でも、自分の稽古を見直してやることはやっていて、それ以外の部分は思う存分、のびのびと遊んでました」と振り返った。「ゲームも、そのうち重要なコンテンツになっていくと思うので、私があーだこーだいうのは考えが甘いかな」と、理解を示した。

 2024年の抱負を聞かれた團十郎は、「なるべく家族と一緒に、楽しい時間を過ごせるような年にしないとなって思います」と語り、「年齢が上がってくると、各々の時間が出てくると思う」と説明。「今からここ数年くらいまでなのかな、(子どたちと)一緒に旅行したり一緒に何かできるのは。それを考えた上で、『なるべく今年は家族で楽しく過ごせるよう頑張ろう』という父の考えです」と、家族への思いを語った。

 報道陣から「年頃になってくると、『お父さん嫌だ』なども出てきますね」と問われると、「今はないからいいけど、『え、やめて』とか言われるかもしれない。いつ(反抗期が)来るかわからないので、今年は、私が休みで2人が学校が休みの時は、極力そこ(家族との時間)にフォーカスしていきたい」と父親の顔を見せた。

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