写真家の篠山紀信さんが4日、都内の病院で亡くなったことが分かった。83歳だった。この訃報を受け、俳優の宮崎美子、宮沢りえが5日、追悼した。

　宮崎は「篠山さんとの出会いが無ければ今の私はありません。あのくりくりした茶目っ気あふれる瞳と、笑顔で周りを明るく照らす方でした」と生前の思い出を振り返った。

　宮崎は、熊本大3年の1980年に週刊朝日「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」に応募。同年から始まった週刊朝日の女子大生表紙シリーズ第1回に登場した。これをきっかけにミノルタカメラのテレビCMに出演した。

　2021年に発売したデビュー40周年記念カレンダー＆フォトブックは、篠山さんが全ページ撮り下ろしを務めた。「4年前のカレンダー撮影の後、『10年後のデビュー50周年の時もお願いします』という私の申し出に、『それは無理でしょ』と大笑いされていたのが楽しい思い出です。感謝の気持ちともうお目にかかれない寂しさでいっぱいです」と心境を吐露した。

　宮沢は、インスタグラムのストーリーズを更新。生前に撮影した篠山さんと楽しげな雰囲気で映る2ショット動画を投稿し、追悼。1991年に発売したヌード写真集『Santa Fe』を紀信さんが撮影。同書は売り上げ155万部の大ヒット作になった。