【新日本】オカダ・カズチカ、レインメーカーでブライアンに雪辱「どこでも胸を張れるカード」

新日本プロレスが年始恒例の1・4東京ドーム大会『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in東京ドーム』を開催。21世紀を代表するプロレスラーのひとりであるブライアン・ダニエルソン(AEW)とオカダ・カズチカの第2ラウンドが日本で行われることとなった。

オカダ・カズチカ(右)がブライアン・ダニエルソンへのリベンジに成功した【写真:山口比佐夫】
オカダ・カズチカ(右)がブライアン・ダニエルソンへのリベンジに成功した【写真:山口比佐夫】

オカダ、右腕をボロボロにされるもリベンジを果たす

 新日本プロレスが年始恒例の1・4東京ドーム大会『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in東京ドーム』を開催。21世紀を代表するプロレスラーのひとりであるブライアン・ダニエルソン(AEW)とオカダ・カズチカの第2ラウンドが日本で行われることとなった。

 昨年6月にカナダ・トロントで開催された『AEW x NJPW: FORBIDDEN DOOR』のメインイベントで対決した2人。ブライアンは試合途中で腕を骨折しながらもオカダに変型リバース・ダブルアームバーで勝利を収めたが、その第2ラウンドが開催された。

 ブライアン・ダニエルソンは、WWEで「YES!」ブームを作り出し、今はAEWで大活躍しているトップ中のトップレスラー。WWEでブレイクする前は日本の複数の団体に上がり、新日本プロレスでも「アメリカン・ドラゴン」のリングネームで活躍。今回の新日本のリング登場は20年ぶりとなる。

 珍しく白で統一したコスチュームで登場したオカダと、AEWで負った左目の負傷が癒えずまさに“独眼竜”のブライアン。静かな立ち上がりから、試合を動かしにきたのはオカダ。場外へブライアンを連れ出すとむき出しの床にDDT。その後、長い距離を走ってボディアタックを狙うもブサイクニーで迎撃され、腕に集中砲火を浴びてしまう。

 戦前「腕を折り返す」と宣言していたブライアンは、オカダの右手に攻撃を集中。指も極めたアームロックでギブアップを狙いに行くが、オカダは何とかロープブレイク。その後の腕への攻撃を切り抜けたオカダは、リバース・ネックブリーカーでペースを変えようとするも、ブライアンも試合巧者ぶりを発揮し、雪崩式ダブルアーム・スープレックスから再びアームロックへ。ここもロープブレイクでオカダが凌ぐと、オカダはうまく体を入れ替えエプロンでツームストーン・パイルドライバーを発射。そしてブライアンの眼帯をむしり取ると、お返しとばかりに左目を蹴り上げていく。

 その後はドロップキック、ダイビングエルボードロップと畳みかけ、レインメーカーを狙うも、ブライアンは切り抜けバズソーキックへ。そして首筋・肩を狙ったエルボーを連射し、オカダの心を折りに行き、ブサイクニーからイエスロックそして変型リバース・ダブルアームバーでギブアップを迫る。なかなか脱出できないオカダだったが、なんとか足がロープにかかりエスケープ。

 しかしブライアンは追いうちのストンピングから腕ひしぎ逆十字へ。ここはオカダがうまく切り返し、ついにレインメーカーが炸裂!ダメージの深いオカダはフォールに行けず、ブライアンの反撃を許してしまう。そして「YES!」コールを誘発してからブサイクニーを発射するもよけられてしまい、ファイアーマンキャリー式パイルドライバーからレインメーカーがクリーンヒットしオカダがリベンジに成功した(23分24秒、体固め)。

 試合後、オカダがブライアンに最敬礼。それにブライアンも応え、オカダの手を挙げてリングを後にした。

 バックステージでオカダは「こうやってとりあえず一つ貸しを返しただけなので、これで終わるようなそんな寂しいプロレス界ではないと思いますんで、また何回もやってほしいなと思いますし、AEWでもやったし、新日本のリングでもやったし、どこでも胸を張れるカードだと思いますんで。当たり前じゃないあの歓声に、今日はすごい救われたような気がしました。またプロレス界が盛り上がるように、2024年もしっかりやっていきたいと思います。ありがとうございました」と決意を新たにした。

 一方ブライアンは左目を冷やしながら「自分自身が望んでいた結果ではないとはいえ、負けたけれどもすごく自分にとってはいい気分だ。ここ13年間、求めていた物がここにあったと思う。オカダ・カズチカのような素晴らしい選手と、ここトーキョー・ドームで闘えること。プロレスの最高の部分が今日は見えたと思う。最高の自分、そして最高の誰か、そしてこの素晴らしい特別な場所で、特別な選手とリングで自分自身が交わったとき、それこそが最高のときなんだと思う。(20年ぶりの新日本のリングに)今またここに戻ってこられたというのは、何か夢をかなえたような、また夢の中にいるような気持ちだ」と語った。

次のページへ (2/2) 【写真】左目を冷やしながら会見に登場したブライアン・ダニエルソン
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