元レースクイーンママ「息子が18歳になったら愛車をあげて、私は…」 “クルマの英才教育”で膨らむ夢

元レースクイーンの1児のママが乗っているのは軽規格のオープンスポーツカー、しかも保育園の送り迎えで大活躍だ。ホンダS660をおしゃれによりスポーティーにカスタムする女性が抱く、親子の夢とは。

元RQママのホンダS660はクールでおしゃれだ【写真:ENCOUNT編集部】
元RQママのホンダS660はクールでおしゃれだ【写真:ENCOUNT編集部】

「息子は、トミカよりプラレールが欲しいと言ってます(笑)」

 元レースクイーンの1児のママが乗っているのは軽規格のオープンスポーツカー、しかも保育園の送り迎えで大活躍だ。ホンダS660をおしゃれによりスポーティーにカスタムする女性が抱く、親子の夢とは。(取材・文=吉原知也)

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 白と黒のクールな装い、カーボンボンネットも印象的な1台の持ち主は、金井宥希(ゆき)さん。2016年式の新車でこのホンダS660を購入したという。

 10代の頃はギャル車仕様のワゴンRに乗っていた時期もあったが、20代でGTレースに目覚めてからは、スポーティーなクルマに引きつけられるように。昨夏からはサーキット走行に本格的に臨んでいる。32歳の年に“サーキットデビュー”を飾った。

「『K4-GP』の耐久レースに出てみないかと誘われて、去年の8月に挑戦しました! 6人全員女子チームに参加して、5時間耐久で5位入賞をすることができました。練習を重ねていって、来年は10時間耐久に出たいです!」。カーライフの新境地を駆け抜けている。

 クルマをいじるのも大好きな趣味の1つだ。昨年11月に東京・秋葉原で行われたガールズカーコレクション(GCC)出展のために、こだわり内装に仕上げた。プロのカスタムペインターに依頼し、屋根裏やドア裏にブルーの独自ペイントを施した。ウッドステアリングはキラキラ輝くブルーのラメ色に塗装。「外装にも少し手を加えました。京都のS660専門店『44G』さんのアイラインカナードを取り付けました。グリルも新調して。映えたほうがいいと思って、ドレスアップ系のカスタムにしました」。初参加の同イベントでは、なんと「おしゃれ賞」を受賞した。

 カーイベントのキャンギャルや動画リポーターの仕事を精力的にこなし、ライブ配信にも取り組む多忙な日々。その中でも、3歳息子の愛情たっぷり育児に励んでいる。

 一番大事なのは、育児との両立。「クルマは実用性を重視しているんですよ」。カスタムの内容がサーキット仕様に傾いてしまうと、保育園の送迎には向かなくなってしまう。バランスを心がけており、「保育園送迎6割、サーキット4割の意識を持っています。ちびちゃんが乗っても問題ないように、あまりかたくならないようにカスタム・調整をしています」と語る。

 ママがクルマに熱中する一方で、まな息子は電車に夢中になっているそうだ。「息子は、トミカよりプラレールが欲しいと言ってます(笑)。なんとかクルマ好きになってくれるよう、一緒にレース観戦に行っています」。レースクイーン時代の人脈や関係性を生かし、少しでも間近でレースカーやサーキットコースを見れる機会を作るなどして、“クルマの英才教育”に取り組んでいる。

 金井さんには大きな夢がある。「息子が18歳になったら、このS660を息子にあげて、私はGT-Rに乗りたいです。夢はいくらでも語れますから。そんなことを思い描いています」。ママの情熱は、時を超えて、愛するわが子にきっと伝わるだろう。

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