一青窈「命ある限り歌い続けていきたい」 歌を通した社会貢献活動が評価される

社会貢献活動に取り組む国内のアスリートやアーティストを表彰する『HEROs AWARD 2023 表彰式』が18日、都内で開催され、歌手の一青窈がアーティスト部門を受賞した。

表彰式に登壇した一青窈【写真:小林靖】
表彰式に登壇した一青窈【写真:小林靖】

『HEROs AWARD 2023 表彰式』アーティスト部門で受賞

 社会貢献活動に取り組む国内のアスリートやアーティストを表彰する『HEROs AWARD 2023 表彰式』が18日、都内で開催され、歌手の一青窈がアーティスト部門を受賞した。

 日本財団が主催する『HEROs AWARD』は、アスリートやスポーツに関する社会貢献活動の優れたロールモデルを表彰しており、2021年からアーティスト部門が新たにスタート。これまでAI、森山直太朗が受賞した。

 今年のアーティスト部門に選ばれた一青は、音楽を聴くことが困難な環境にある人に歌を届けるプロジェクト「GiGi Project」の活動を中心に、児童養護施設や病院でのチャリティライブ、難病啓発のための楽曲提供、こども宅食や子ども食堂への食材寄付、環境問題をテーマとしたイベントへの参加など、長年にわたり、さまざまな社会貢献活動への取り組みが評価された。

 一青が紹介されるとステージに登場し、ギターの伴奏で『もらい泣き』、『ハナミズキ』の2曲を披露。途中からステージを降りて会場を回りながら参加者たちと一緒に歌った。

 受賞した一青は次のようにコメントした。

「小学2年で父ががんで亡くなり、中学3年の時に母もがんで亡くなったんですが、抗がん剤治療より、音楽ですごく元気になり、『音楽ってこんなに人を元気にさせるものなんだ』と気が付いてから人を元気にさせることがしたいと思いました。そして高校の頃に車いすの親友が街で音楽を楽しめないというのがすごくもどかしくて、音楽を聴けない子どもたちや患者さんが音楽を聴けるようにと活動してきました。それがこんな風に賞をいただけて本当に光栄に思っております。ありがとうございます。別に私の歌じゃなくてもなんでもリクエストしてもらって構わないので、みなさんが歌が必要な時はいつでも声をかけてください」

 プレゼンターの中井美穂からトロフィーを受け取ると「今日は緊張しました。でもこうやってみんなの前で歌う時も1人の前で歌う時も変わらない気持ちで命ある限り歌い続けていきたいです」と笑顔で応えた。

 アスリート部門にはプロ野球ソフトバンクホークスの和田毅選手、プロスノーボーダーの荒井“daze”善正選手、元競泳日本代表の伊藤華英さんの3人が選ばれ、スポーツ団体部門は北海道日本ハムファイターズが受賞。代表して稲葉篤紀さんが登壇した。

 また、審査員を務める俳優で作家の中江有里らがプレゼンターを務め、アンバサダーを務める中田英寿氏、五郎丸歩氏らが登場した。

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