2023年だけでドラマ7本、CM10本出演 7歳子役・永尾柚乃の驚きの素顔「3歳から脚本書いてます」

日本テレビ系ドラマ『ブラッシュアップライフ』で主人公・麻美(安藤サクラ)の保育園時代を演じ、33歳の麻美の心も表情で巧みに表現し“チビ麻美”と話題になった7歳の永尾柚乃。NHKの大河ドラマ『どうする家康』にも出演し、今年は11月末までに出演したドラマは7作、CMは「明治プロビオヨーグルトR-1」など10本。他にも数々のバラエティー番組に出演する大活躍。大人顔負けのトーク力と愛らしさで多くの人を魅了している。そんな永尾のまだ知られていない魅力と素顔を取材した。

「生きていることが楽しい」と語る永尾柚乃
「生きていることが楽しい」と語る永尾柚乃

安藤サクラ主演ドラマで33歳の主人公・麻美の心を巧みに表現

 日本テレビ系ドラマ『ブラッシュアップライフ』で主人公・麻美(安藤サクラ)の保育園時代を演じ、33歳の麻美の心も表情で巧みに表現し“チビ麻美”と話題になった7歳の永尾柚乃。NHKの大河ドラマ『どうする家康』にも出演し、今年は11月末までに出演したドラマは7作、CMは「明治プロビオヨーグルトR-1」など10本。他にも数々のバラエティー番組に出演する大活躍。大人顔負けのトーク力と愛らしさで多くの人を魅了している。そんな永尾のまだ知られていない魅力と素顔を取材した。(取材・文=中野由喜)

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

「1歳半の時に出演したWOWOW『コールドケース2』がデビュー作です。三浦友和さんの演じる役の孫の役でした。ママが小さい頃の思い出になれば、と思ったのが出演のきっかけでした。私もお芝居をやっているうちに楽しくなってきて、3歳ぐらいの頃から本気でやりたいと思うようになりました」

 芝居のどんなところが好きなのか。

「自分と違う人になれるところです」

 大変だと感じることはあるだろうか。

「演技がすごく楽しいので大変なことは全然ありません」

 小学1年生。台本には習っていない漢字もある。せりふを覚えるのは大変だと思うが。

「ひらがなとカタカナは大丈夫ですけど漢字はママに教えてもらって自分でフリガナを書いています。せりふはいつも寝る前に集中して覚えています。そうすると朝、起きたら全部頭に入っているんです。ママがやってくれた相手役のせりふも全部です」

 大事なのは集中力かと聞くと、かわいらしい笑顔で答えてくれた。

「そういうことです」

 演じる人物の表情はどうやって練習をしているのか。

「自分の鏡を見ながら、ここは自然な感じとか、ここはこういうお話だから、こうかなと自分で考えながらやっています」

 賢くてしっかりした7歳。バラエティー番組でも活躍し、芸能界での行動範囲が広がっている。好きな芸能人もいるはず。

「安藤サクラさんと満島ひかりさんと沢口靖子さんが好きです。ザ・ドリフターズさんと研ナオコさんも好き。安藤さんや満島さんは、せりふなのに友だちと話しているような自然な感じがすごいなーと思うんです。沢口さんはずーと長い間、榊マリコ(『科捜研の女』)を演じているので、すごいなーと思います。ドリフの人たちや研さんは次のネタが分かっているのに、アハハと笑っちゃうんです。分かっているのに笑えるのはすごいなーと思います」

 将来、どんな俳優になりたいのかと尋ねると、すごいなーと感じる答えが返ってきた。

「主役とせりふがたくさんある役と沢口さんのようにずーっと長くできる役をやりたいです。でも、安藤さんや満島さん、沢口さんのまねっこにならないようにして永尾柚乃らしさをいいねと言われる俳優になりたいです。あとバラエティー番組のレギュラーもやりたいし、声優さんもやりたいです」

 ほかにも夢がある。

「映画監督と脚本のお仕事もやってみたいです。監督さんが『よーい、スタート』と言うのがカッコいいから。みんなで考えながら一つの作品を作っていく映画はいいなと思います。台本の最初のページに『永尾組』と記されたいです」

 映画『総理の夫』に出演して刺激を受けたようだが、脚本についても強い思いがある。

「実はもういっぱい脚本を書いているんです。『科捜研の柚乃』とか、悲しいお話や亡くなった人の手を見るとその人の思いとか人生が見えたりする物語など。あと『科捜研の男』も(笑)。3歳ぐらいから脚本を書いています。物語を考えるのが楽しいんです」

現在は小1だが、大人顔負けの一面も
現在は小1だが、大人顔負けの一面も

小1としてのプライベートは?

 ここでプライベートも聞いてみた。現在小1。学校生活や私生活はどうか。

「得意な科目は図工とか体育、算数、国語、生活……全部好きです。苦手な科目はありません。勉強がすごく楽しいんですよ。あと、給食と外で遊べる休み時間も好きです。おうちではママのお洗濯のお手伝いとかご飯を炊いたり、サラダを作ったり、洗い物をしたり、ワンちゃんのお世話をしたり、花に毎日水をあげています。好きな食べ物はお団子とお餅とかケーキもチョコもアイスも好きです。嫌いな食べ物はありません。ピーマンも好きです」

 明るく元気な声ではっきりと話す姿に癒され元気をもらえる。7歳とは思えないパワーも感じる。その源はなんだろう。

「一日が本当に楽しいんです。ご飯をもりもり食べて、給食も食べて、遊んで、洗濯をして掃除もして、というのが本当に楽しんです。お仕事してママとお話してテレビも見てという一日が楽しいのでニッコリになるんです」

 生きていることが楽しくて仕方ないという雰囲気。

「そういう感じです(笑)。生きていることが楽しいです」

 毎朝のルーティンにも驚かされた。これが本来のパワーの源かも。

「毎朝、起きたらすぐ『今日もいい日だ!楽しい日になるぞー!』と叫んでいます。言葉にすると本当になると思っているので、せりふは多めがいいとか、こうなりたいという希望をよく言っています」

 7歳ながら大人顔負けの生き様。嫌なことや困っていることは無さそうだが。

「嫌だなと思うことはありません。ただ、柚乃が2人いたらいろんなお仕事ができるのに、と思います。同時に2つお仕事がきたら1つお断りしないといけないので、そんな時は困ります」

 最後に季節柄、サンタに頼みたいプレゼントを聞いた。すると、また心をくすぐられる思いがした。

「まだ、何をお願いするか決めていないですけど、ママが大変にならないようにママには安い物を頼んで、高い物はサンタさんに頼みます」

 取材後の去り際に「私は元気いっぱいですから、またいつでも呼んでください。インタビュー100回ぐらいできます」と笑顔で手を振ってくれた。

□永尾柚乃(ながお・ゆの)2016年10月15日、東京生まれ。1歳で子役としてデビューしドラマ、映画、CM など幅広く活躍。これまでドラマ16作、映画6作、CM30本に出演。今年は1月から11月末までにNHKの大河ドラマ『どうする家康』、日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』、NHKスペシャル『アナウンサーたちの戦争』、BS-TBS『天狗の台所』など7作品に出演。CMは「明治プロビオヨーグルトR-1」、P&G「JOY」、KOMERI「リフォーム」、湖池屋「ポテトチップス」など10本。趣味は脚本づくり、特技は変なダンス。芸能事務所スペースクラフト・エージェンシー所属。

次のページへ (2/2) 【写真】安藤サクラ&永尾柚乃のおそろい2ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください