「女性ウケが良い」タワマンに住みたい男性 プロが語る物件選びのコツとは?

1LDKの狭い部屋でも、購入するには数千万円~億単位のお金を費やすことになる大都市圏のタワーマンション。それだけに、さまざまな点に留意して「失敗のない買い物」をしたいところ。今まさにタワマンを購入しようと考えている男性は、どのような悩みを抱えているのだろうか。

タワーマンション(写真はイメージ)【写真:写真AC】
タワーマンション(写真はイメージ)【写真:写真AC】

タワマン購入の際に決め手にするべきことは?

 1LDKの狭い部屋でも、購入するには数千万円~億単位のお金を費やすことになる大都市圏のタワーマンション。それだけに、さまざまな点に留意して「失敗のない買い物」をしたいところ。今まさにタワマンを購入しようと考えている男性は、どのような悩みを抱えているのだろうか。

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 都内の某有名私立大学を幼稚舎からエスカレーター式に大学まで進み、大手企業に就職した川戸康太さん(仮名)。20代後半にしてある程度の財産を築き上げ、この春、港区内のタワーマンションを購入するべく動き始めた。タワマンを選んだ最大の理由は「女性ウケが良い」こと。また、子どもの頃から高い場所が好きで、周囲を見渡すことができるタワマン高層階は、康太さんにとって理想的な部屋なのだという。

「とりあえず情報収集を……と思い、すでにマンションを購入している人やウェブサイトの記事を読みあさりました。そうした中で目立った意見が『エントランスがきれいでしっかりしていれば、間違いがない』というものだったんです。なので、内見を申し込んではエントランスをじっくり見て回りました」

 しかし、エントランスだけではどうしても「これ」という決め手にならなかったと康太さんは語る。

「エントランスって、ぶっちゃけ、どこもきれいにしてますよね(笑)。そりゃ、端っこのほうまで舐めるようにして見たら、ほこりが落ちていたなんてこともあるかもしれませんが、今どきのタワマンはどこもきれいに整えられていて、違いが分かりにくい。どこを見ればいいのか……ぜひ、ご教授お願いします」

見るべき場所は管理会社「購入する前に1度賃貸で実感するのもオススメ」

 不動産選びで失敗しないためには、何を基準にすればいいのだろうか。不動産のプロである中目黒「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんに聞いた。

「まずエントランスで選ぶというのは、完全に間違っているということはないのですが、やや適当な意見かなと思います。そもそもエントランスの作りにははやり廃りがあり、少し前まではやたらとゴージャスなエントランスがはやっていましたが、ここ数年はあくまでもシンプルで、無駄な装飾を好まない傾向にあります」

 では何を見ればいいのか。姉帯さんは「もちろん『管理会社』です」と言う。

「先ほど、エントランスで選ぶのは『完全に間違いではない』と言いましたが、エントランスがきれいに保たれているということは、管理会社が正しく機能を果たしている証明の1つになります。管理人などのスタッフは管理会社が雇うものなので、マンションの顔であるエントランスの掃除すらしないスタッフを雇う管理会社では、将来に不安しかありません。なお、物件を管理する会社は物件概要を見れば必ず分かるようになっています。会社名が分かったら、あとはネットで口コミなどを調べ、評価が高い管理会社が管理している物件を選ぶようにしましょう。

 また、コンシェルジュが常駐しているか、共用施設が充実しているか、なども選ぶ際のポイントにするといいでしょう。お金が潤沢にあるようなら、財閥系のタワマンを狙うといいかもしれません。あとはもう住む人の好みの問題なので、自分自身が譲れない点を書き出し、それに合う物件を見つけるしかないでしょう。部屋の大きさ、窓がある方角、オール電化かガスも使えるかどうか、エレベーターの台数、駐車場完備かどうか……康太さんが気になるポイントをすべてクリアしていて、駅へのアクセスが良い物件を選んでみてください。購入する前に1度賃貸で入ってみて、良し悪しを実感するのもおすすめです」

□姉帯裕樹(あねたい・ひろき)「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。

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