【M-1】特別出場枠の投票システム、一部ファンが悪用 出場芸人が苦言の事態「こんな事はよせ」

漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2023』の決勝戦(12月24日)まで1か月を切った。今年は8540組がエントリーし、準決勝には30組が残っている。準々決勝で敗退した芸人たちの「準決勝進出」をかけた“視聴者投票”でシステムを悪用しようとするユーザーが現れ、芸人本人が注意喚起を促す事態に発展している。

「M-1グランプリ2023」決勝戦進出をかけたワイルドカードをめぐり物議【写真:(C)M-1グランプリ事務局】
「M-1グランプリ2023」決勝戦進出をかけたワイルドカードをめぐり物議【写真:(C)M-1グランプリ事務局】

ガールズオーディション番組の国民投票権と取引

 漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2023』の決勝戦(12月24日)まで1か月を切った。今年は8540組がエントリーし、準決勝には30組が残っている。準々決勝で敗退した芸人たちの「準決勝進出」をかけた“視聴者投票”でシステムを悪用しようとするユーザーが現れ、芸人本人が注意喚起を促す事態に発展している。

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 準決勝開催前に行われている「ワイルドカード」を巡る戦い。芸人たちのネタを見た視聴者の投票で上位1組になった芸人が準決勝への切符をつかむ。期間は11月27日~12月1日の5日間で携帯やパソコンなどから1回限り投票できる。

 電話番号を入力し、運営から送られてきたSMS(ショートメッセージ)にあるリンク先でないと投票できない仕組みになっているが、なんとか自分の推しの芸人を進出させようとシステムを悪用しようとするユーザーがXで現れた。ネット上では「公平が一番」「こんなことしとるやついるんか」と批判の声が相次いでいる。

「日プ M-1ワイルドカード 投票 交換 【求】M-1 ワイルドカード 男性ブランコ 【譲】日プ本日~30日までの4日間 計4枠」

 日プとは韓国発音楽番組の日本版ガールズグループオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』のことで、デビューを目指して集まった101人の練習生たちが、専門的なトレーニングとテストに取り組み、挫折を乗り越えながら共に成長していく番組だ。国民プロデューサー(視聴者)による投票で、101人の中からデビューするメンバー11人が決定する。

 日プの国民投票はdアカウントを作成すれば誰でも投票可能で、1日1票、投票期間中は毎日投票できる。対する『M-1』のワイルドカード投票は基本的に1人1票で1回のみ。悪質なファンはお気に入りの芸人に1人で何票も投票しようとしているようだ。

 このユーザー以外にもXには「FFさんでM1の投票協力してくださる方いませんか?」「日プ 投票 交換 枠 求 日髙葉月 譲 日プ以外の投票 (universe ticket、M-1、ミューバンmusicbank、AAA等)」など取引が行われているのが現状だ。

 この問題は戦っている芸人本人の目にまで到達。男性ブランコの浦井のりひろは「目に入ったから言うしかないがこんな事はよせ」と苦言を呈している。

『M-1グランプリ2023』の公式サイトの投票サイト規約には「お一人様が投票いただける回数は、投票期間中1回のみです」「投票に関して不正があった場合は、投票が無効となる可能性がございます」の文言が書かれている。「推しのために」と行った悪質投票は誰も幸せにしない。

次のページへ (2/2) 【写真】一部ファンの悪質投稿
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